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出版社内容情報
恵まれた容姿と能力で青春を謳歌する大学生・霞(かすみ)。そんな彼がキャンパスで再会を果たしたのは、かつて友人の智也(ともや)との他愛のない会話で話題にした高校時代のクラスメイト・雲母(きらら)だった。普段の遊び友達の女子と同様の手口で雲母を口説き、雲母からの一方的な想いを受けるようになった霞。徐々にそんな彼女が疎ましくなり、粗雑に扱うようになり、酷い口実で別れを切り出した彼を待ち受けていたもの――それは真性のクズである彼が予想もしていなかった衝撃的な雲母の真実。そして、彼が考えたことすらないある人物の暗躍だった。だから、ねえ、ホンモノの「ド屑」を今、見せてあげる。
内容説明
恵まれた容姿と能力で青春を謳歌する大学生・霞。そんな彼がキャンパスで再会を果たしたのは、かつて友人の智也との他愛のない会話で話題にした高校時代のクラスメイト・雲母だった。普段の遊び友達の女子と同様の手口で雲母を口説き、雲母からの一方的な想いを受けるようになった霞。徐々にそんな彼女が疎ましくなり、粗雑に扱うようになり、酷い口実で別れを切り出した彼を待ち受けていたもの―それは真性のクズである彼が予想もしていなかった衝撃的な雲母の真実。そして、彼が考えたことすらないある人物の暗躍だった。だから、ねえ、ホンモノの「ド屑」を今、見せてあげる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夜桜キハ
37
元の曲が好きで読みました。結構思ったよりドロドロしてて期待通り。しかしながら、最後は意外で驚きました。確かに、二人がそうなったのなら個人的には嬉しさ反面、予想より大きく外れて複雑という。ともやの言う通りに、ある意味二人は屑ですからね。屑はいい奴にならない、そう自分は思ってるので。ですが、屑同士だからという解釈もできることはできる……。霞がきららに屋上で言った言葉は投げやりとはいえ普通に好きです。霞は生まれながらにして屑だと書かれておりますが、家庭環境が変わっていたら常識も変わってもしや……?面白かったです2024/05/03
よっち
28
恵まれた容姿と能力を持つ人気者で、恋愛をゲームと考えて青春を謳歌する大学生の葛城霞。そんな彼がキャンパスで高校時代のクラスメイト百目鬼雲母と再会する青春小説。普段の遊び友達の女子と同様の手口で雲母を口説いて、雲母からの一方的な想いを受けるようになった霞。しかし執着する雲母をクズの霞は疎ましく感じるようになり、別れを切り出した彼が直面する衝撃的な事実。霞と雲母、霞の友人・智也と三人の視点から語られるストーリーは、それぞれが違うヤバさを垣間見せていきますが、戦慄の展開からの意外な結末はなかなか良かったですね。2023/05/25
凛
17
ボカロの原曲のド屑を知っていたので、どんな小説だろう…と興味をひかれました。登場人物みんなクズで、恋愛をゲーム感覚で暇つぶしと考えるモテ男の霞も、その友人で彼の破滅をみたい智也もクズすぎて、こんなにクズという単語が出る小説は他にないと思います笑。監禁までいったらもう破滅的な結末しかないかかと思いきや、怒涛のハッピーエンド?に落ち着いて、呆気にとられている。智也じゃないけど、まさに、なんだそんなもんか。という感覚。2024/11/08
彩葉 楓🍁
13
【★★★☆☆】なーんだ、そんなもんか。ボカロ曲「ド屑」のノベル化。個人的にはもう少しダークでバットなエンドを期待していたのですがまさかの結末でした。自分のなかの解釈としては少し外れていましたが、この作品を否定するつもりは毛頭ありません。女遊びばかりする主人公は正しくド屑。しかし、恋愛観の違いで言えばどちらともド屑であると個人的には思いますね。でも1番のド屑は主人公の友だちだと思いますね笑個人的好きな場面はあの“歌”が好きですね。雰囲気がとても好きです。……結構難しいですねこの作品。2023/08/28
尚侍
9
ものすごく面白かった。この内容であればこのレーベルよりもガガガ文庫の方が合っているのではないかと思う、と書けば多くの方がわかってくれるのでないかと思いますが、最初こそ女にだらしない主人公のクズっぷりが際立ったものの、読み進めていくにつれてそれは一面的なものでしかないという構成はお見事の一言でした。最近女性向けの作品ばかり読んでいて男性向けの作品をあまり読んでいなかったのですが、こういう形で物語を展開していくのは男性向けならではのものなので、そういう意味でも読んでいて色々と感じるところの多い作品でした。2023/06/03