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出版社内容情報
音楽の夢を追うために、台湾の名門大学を休学した女子大学生・林初生(リンチュション)。手っ取り早く仕事を見つけようと、飛び込んだ先は「幸福葬儀社」という小さな葬儀社。
単なる遺族の接待業だと思いこんでいた初生(チュション)に、葬儀社の社長・仰清(ヤンチン)が見せた初仕事は、まさかの遺体清掃!?
そんな葬儀師の仕事に触れるうちに、次第に初生(チュション)は成長していき、やがて社長の大切な人の葬儀を手掛けることになる――。
死に触れる仕事・葬儀師。
台湾で話題の極限の人間ドラマコミック、初の日本刊行!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くろねこ文学
7
台湾の漫画です。表紙が美しくて読んでみたら、台湾の葬儀社のお話でした。親に反発して大学を休学した女の子が葬儀社で働くというもの。特殊清掃的な遺体の処理や遺族とのやり取りなど、かなりリアルでシビアな内容。主人公が何かと死者や遺族に感情移入してしまうんだけど、それが普通の感覚かも。ガンの少女とのやり取りなどすごく悲しかった。死と家族関係を扱う深刻なお話で、なかなか心に突き刺さるものがありました。台湾の葬儀事情も興味深かった。泣き女って本当にいるのか…。死と家族関係を考えさせる、リアルで切ない作品です。2023/06/24
たけのこ
1
ああこれ『幽霊はどこへ?』と同じ韋離若明先生なんですね。どうりで絵がとてもきれいです。台湾の葬儀屋……といっても日本で言うところの「特殊清掃」業務なども含むので、やっていることは多岐にわたりますが、そんな生死にまつわる文化の違いが見れて楽しいです。泣き女か2023/07/17
六月一日宮玲子
0
台湾発のコミックが珍しくて購入。大学を休学した初生は葬儀社に就職する。そこで葬儀を通して人の人生の終着や旅立ち、残された家族を見つめていくという単純なストーリーだが、台湾での葬儀の前後の様子なども描かれていて、興味深かった。葬儀のやり方を一つとっても、まるで時代映画に出てくるような風習、道士や土葬という文化がまだ残っているのだと実感した。マンガだけではなく、途中で資料なども入っていてわかりやすかった。2025/03/22
ちばひなこ
0
死の捉え方も弔いかたもこんなに違う私たちがみんな同じ地球に住んでいる2023/08/04
うさやま
0
台湾式の葬儀というのはこんなことになっているんだなあとすごく興味深かった。泣き女などの俗習が、奇異なものではなく理由や切実さに裏付けされているのだとわかる説明にもとても納得したし、丁寧に読者に伝えようとする作者の優しさが伝わってくるようでもあった。2023/07/28