出版社内容情報
ここは、じいさんとばあさんと猫ばかりが暮らす島。
大吉じいさんは猫のタマとふたり暮らし。
魚のおもちゃを買ってきてもタマはしらんぷり。こっそりおやつを隠しても、いつの間にかバレて散らかされている。
そんな暮らしの中で、ときどき思い出すのは
父に連れていってもらったチャンバラ映画、家族みんなで囲んだ小さなこたつ、妻と行ったローカル電車の旅。
月日は流れて両親と妻は亡くなり、島に来る人もいれば出ていく人もいる。
だからこそ、ひとりと一匹、今日も楽しく生きよう―。
【もくじ】
春
1話 寺と猫
2話 タマさんのツボ
3話 初鰹
4話 しつこい猫
夏
5話 雨の買い出し
6話 謎の冬瓜
7話 電車の思い出
8話 カレーライス
秋
9話 ロボット手術
10話 大吉と巌
11話 バス旅行
冬
12話 大掃除
13話 お年玉
14話 百合子姉ちゃん
15話 消防講習
16話 猫鉄道の午後
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キック
53
猫のタマと暮らす大吉じいちゃんの四季折々。第9弾。第8弾で登場した4匹の子猫たちに名前がつきました!よもぎ、つくし、かえで、どんぐりです。5匹の猫たちのお世話にてんてこ舞いの大吉じいちゃんですが、満更ではない模様。また、餅を喉に詰まらせた大吉じいちゃんを思わぬ形で助けたタマ、ナイスでした。タマと一緒なら、まだまだ長生きできそうです。私は、亡き佳枝ばあちゃんと紅葉狩り電車に揺られるラストの夢話が印象深かったです。2023/03/21
サンゴ
35
まだまだ元気でいて欲しい2023/03/22
ちいこ
34
子猫が増えて、にぎやかにお世話をしている大吉じいちゃん。いつまでも続いてほしい世界です。2023/03/16
おくてつ
23
引っ越しのドタバタの間に新刊出てました。本棚の整理まだだけど、気になって買ってきました。そして、一気に読了。 今回も、猫飼いがニヤってしてしまいそうな、あるあるの連続。せっかく買ってきたおもちゃには見向きもされず、ええっそっち?って感じで箱だとか、違う付属品に興味を示してみたりして、どんどん積みあがる猫おもちゃの墓場。 大吉さん、子猫に名前を付けちゃいましたね。永遠にこのシリーズ続きますね。きっと。2023/05/22
テフェ
21
猫と大吉じいちゃんのゆったりとした時間が流れる日常ではあるが、タマのやんちゃぶりなじいちゃんも振り回されている。そして、猫が増えているし。巌さんから貰って作った鰹のたたきがとても旨そうだった。巌さんのロボット手術のイメージはモロにロボットに笑った。更にはタマの大吉じいちゃんへの背部叩打法がお見事で命の恩人(猫)と言うところか。あれで大吉じいちゃんが死んじまったら次巻がないところだったとホッした。2023/10/24