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出版社内容情報
死んだ息子は実は異世界に転生して生きていると主張する母親と、彼女の元同級生(オタク)が繰り広げる、悲しみに向き合う物語。
誰かが死んだ時、残された人々はどうやって前を向き、立ち上がるのか。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
トラシショウ。
28
「堂原はさ」(適当に話を合わせて隣にいるだけで力を貸した気になって)「大我が異世界転生したんだって私の話」(答えを出さなくてもその内解決すると思って・・・そう思いたくて)「信じてくれるんだね」。高校時代の交流無きクラスメイト・美央に呼び出されたアラサーでリーマン、あとオタクの堂原。彼女の17歳の息子が事故死した事、彼が異世界転生したらしい、と言う話を聞かされて共に異世界に行く方法を探る相談に乗る事にするが・・・。有りそうで無かったアイデアで送る異世界転生へのエクスキューズで描く佳作(以下コメ欄に余談)。2021/11/03
しまふくろう
24
なんとなく買い。絵はシンプルな青年漫画風。 物語は息子を亡くした母親と、その知人ですらない主人公の話。話した事すら殆どない元クラスメイトという、縁はかろうじてあるけど遠すぎる関係故の微妙な関係が面白い。話に異世界は全く出て来ないけれど、きちんとタイトルに意味があるのも良かった。 とても良い話だった。2021/10/05
じゃすみん
5
著者天才。 私も人の親なので、転生ものを読みながら多少の思うところはあったりしましたけど。当事者以外がこの母のように『息子は死んでない、異世界転生している』と願い探し求める展開などちーとも思いつきはしませんでしたよ。 輪廻も似たような心持ちで広まったのかもですが、別人や虫になっているより、本人のままどこかにいると思う方が会えそうだものなあ…… 切ない。 それでいて、巻き込まれるオタク氏との関係性に救われる。 ほんと天才。 絵も好きです2022/05/17
わーぷ
4
事故で亡くなった息子の本棚にあった本を読み、息子は異世界に転生したんだと思い込むようになった元ギャルの美央。高校時代の同級生という以外ロクに接点はないのに、そういうのに詳しそうという理由で美央に呼び出され協力を求められるオタクの堂原。異世界に行く方法(=息子の後追い)を探し続ける美央を、堂原が何とかして救おうとするお話。タイトルから受けるイメージと内容が全然違います。本編は耐えられましたが、作者の後書きでダメでした。親より早く死ぬのは何よりの親不孝だと改めて思いました。リメイク版も読んでみたい。2022/06/04
謡子
4
読み始めたとき、ネームかな…? と思ったけど、すごいまともないい話だった(凡百な感想)。こんな風にあっさりと相手を思いやれる人と人とが出会えて、原因はともかく、よかった。2021/11/09