出版社内容情報
現代によみがえる最高峰の遊び……これぞ『平成歌合』第2弾!
和歌の伝統のひとつである「歌合」にならって新古今和歌集から厳選した百首と自詠歌を番わせ註釈を加える試みの第2弾。古の歌人である藤原定家、西行法師、和泉式部らが現代短歌と時を超えてコラボレーション。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かふ
12
読書参加型ドリル形式の『新古今集』の歌合。「歌合」は同じテーマで和歌を詠み合い判者が勝ち負けを付けるもの。それを片方は『新古今集』からの和歌でもう一方を著者である上野正比古が詠むというもの。読者が判者となることで『新古今集』の理解度がわかるというもの。和歌に興味を持って日が浅いが、こういう本は面白いと思う。ただ暗記するのではなく、古語の意味を自分で読み取る練習にはなった。ただ『新古今集』よりは著者である上野正比古の歌風の見事さに惹かれていくような。それだけ芸のある人だと思う。『古今集百番』の方も借りた。2023/06/15
chisarunn
6
著者は弁護士さんでいらっしゃるようだが、新古今和歌集の歌人と歌合をして読者に優劣をつけて貰うという趣向の本。初心者むけにまず二つの歌のどちらが新古今集のものか判定して、そののちどっちがいいか決める、という構成になっている。古歌とそれに挑んだ歌の優劣を決めるなんてとても恐れ多いのでそっちはパスして、どちらが新古今の歌か判定、をやってみたら、さすがに藤原定家のと藤原良経のはわかったが西行は二つばかり間違えたな…。歌人でもないのに(歌人ならむしろ出来ないか)これだけそれっぽい歌を作れるなんてすごい。2022/10/22
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