角川新書<br> 満洲暴走隠された構造―大豆・満鉄・総力戦

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角川新書
満洲暴走隠された構造―大豆・満鉄・総力戦

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784046534354
  • NDC分類 222.5
  • Cコード C0295

出版社内容情報

混迷の中で建国され13年で崩壊した満洲国。一極集中の特異な社会、急拡大した満鉄、石原莞爾ら陸軍エリートの苦悩――成立と暴走の要因を「東大話法」で話題の著者が解明する。現代にも通ずる欺瞞の系譜が見える。

内容説明

混迷の時代に成立し、わずか13年で消滅した満洲国。一極集中の特異な社会、急拡大した満鉄、石原莞爾ら陸軍エリートの苦悩など、特有の要因から成立と崩壊を読み解く。現代に連なる欺瞞の系譜にも迫る。

目次

プロローグ―そして森は消えた(緑に囲まれたユートピア;ポジティブ・フィードバックの破壊力)
第1章 満洲の成立―絡みあう縁起が円環を成す(混乱の時代、混沌の空間;「満洲」はなぜ誕生したのか ほか)
第2章 暴走へのループが廻り始める(遅れてきた帝国主義「満洲国」;独断も結果さえよければ… ほか)
第3章 雪玉はだれにも止められぬ雪崩となった(軍略家石原莞爾の最終戦総論とは;陸軍エリート。総力戦を恐れる ほか)
第4章 満洲の崩壊―そして魂の脱植民地化へ(「立場」が暴走し村ごと皆殺しにした平頂山事件;「現実主義」という妄想 ほか)
エピローグ―あなたはあなたを取り戻す(本来の感覚を取り戻す;私が男装をやめたわけ ほか)

著者等紹介

安冨歩[ヤストミアユム]
1963年大阪府生まれ。東京大学東洋文化研究所教授。京都大学経済学部卒業後、都市銀行に勤務。退職後、京都大学大学院経済学研究科修士課程修了。博士(経済学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ころこ

43
読みたかった著者の『「満洲国」の成立』が高価なため、代わりに読んでみました。高価な方を購入しなかったのは、著者が政治的な活動をされていることに対する懸念があったからです。政治的な活動をする学者は、短絡的になるので、信用していません。本書を読んでみて、文章から垣間見えるのは、著者の生真面目さです。無駄が多いだろうな、と思わせる地道な仕事をされていることが、本書の簡単な記述からでも分かります。前半は、読み応えがあります。後半になり、個人の感想のような内容になりますが、そこまでおかしな内容ではありません。2020/01/14

こも 旧柏バカ一代

30
一回読んだだけじゃ消化出来ない。 同じ時代の本を読んでからまた読もう。 満洲国の成立と滅亡の背景をなぞりながら、現在も続く日本組織の病巣を洗い出す。犠牲は弱い者が被り、企画した者はしっかり生き残り寿命を全うする。そして歴史は繰り返す。何回目だ?2020/05/23

かふ

23
安冨歩さんは、女装の「れいわ新選組」で立候補して映画『れいわ一揆』に出演してので興味を持った。女装したのはダイエットして、それまでの服が合わなくなったのでパートナーの服を着たら楽だったとか。男という立場で片意地張らずによくなったとか。立場ということを書いている。一度進出(侵略)してしまったからには戦争になろうと後には引けない。総力戦で相手を徹底的に潰すかこっちが潰れるかまでやる。最初の責任者はすでに去っている。後から勲章をもらいたい軍人が国民を総動員させて敗戦していく。2021/07/01

coolflat

18
戦争、原発、なぜ日本は自身の暴走を止められなかったのか。著者は日本の「立場主義」に理由を見出す。そして著者はその起源を満州国に見る。石原莞爾は総力戦体制を作る為に満州事変を実行した。しかしそれで立場主義の暴走が引き起こされた。自分達の立場を守る為に色々な政策が決定されていく連鎖が始まった。軍隊の暴走が始まると軍隊自体が軍隊を制御できなくなりその軍隊を政治家は止められない。そして破局を迎えた。現在、安倍政権という形で「立場主義」は再び暴走を始めた。奇しくも安倍政権というのが興味深い。安倍自身、満州人脈故に。2016/01/20

おおにし

15
満州国に興味のない人も是非、後半の立場主義についての部分は目を通してほしい。日本は「日本立場主義人民共和国」と名乗るべき立場主義社会であり、自民党という名前は間違いで立場主義イデオロギーを守るための「立場党」と呼ぶべきだと安冨さんは言う。蔓延する立場主義者たちは「立場主義三原則」を守るための行動を続けるうちに満州国のような暴走を何度も繰り返すことになる。原発再稼働も国立競技場問題も大企業の一連の不祥事もすべてこの立場主義で説明することができる。しかし立場主義からの脱却は簡単なことではない。2015/11/15

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