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出版社内容情報
明治29年の三陸大津波や日本初の皆既日食、日本の写真草創期のヌードやポルノ、人の目を驚かすトリック写真、1枚もないはずの西郷隆盛の写真など、歴史や風俗の資料としても面白く、読み解きも楽しめる古写真集。
内容説明
明治29年の三陸大津波や1枚もないはずの西郷の写真、写真草創期のヌード、人の目を驚かすトリック写真など、珍しく面白い写真満載!
目次
一枚の東京古写真から
坂本龍馬の写真の謎
勝海舟のティンタイプ写真
ないはずの西郷写真
肖像写真にまつわる迷信
東と西の高所観覧くらべ
澤田開化堂のおもしろ写真
日本写真草創期のヌードとポルノ
明治の海水着美人絵葉書
日本初の日食写真
明治の三陸大津波
沖縄の珍しい古写真
著者等紹介
石黒敬章[イシグロケイショウ]
1941年生まれ。石黒コレクション保存会主宰。ゆうもあくらぶ事務局長、日本写真芸術学会評議員。早稲田大学商学部卒業後、東京12チャンネル勤務、1966年石黒コレクション保存会設立。『幕末明治の肖像写真』で平成22年度日本写真協会賞学芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HMax
36
こんな写真があったのか!というほど驚くこともなく読了。「写真黎明期からXXがあった」って当たり前。XXが新技術の普及に繋がるのは世の常。お風呂の写真がアイコラだったというのには少し驚き。やりますなあ。肖像権の問題は今よりも緩かったでしょうが、その辺りの事情もしりたい。お気に入りは澤田開化堂のおもしろ写真の日本人形。2022/05/15
kei-zu
33
懐手に台に寄りかかる坂本龍馬の有名な写真の原版は、10度程の角度で左に傾いていたという(紙焼き時に補正)。その木製の台は、その後は白く塗られ、多くの記念写真に納まることになった。 本書は、幕末から明治にかけてのわずかに残された写真資料から、推理小説を読むように時代を解き明かす。 外国人のお土産に重宝したという女性のヌード写真には、器量の良い娘に顔が挿げ替えられたものもあるという(表紙の写真は、挿げ替え前)。 時代は遠くにあって、なお地続きだ。明治の三陸沖大津波の写真は、今の時代への警鐘でもある。2021/12/05
№9
30
明治29年の三陸大津波の写真が衝撃的だった。内陸に打ち上げられた船の写真が、9.11のデジャブかと見紛うほどの迫力で迫って来る。また、地上12階の凌雲閣の威容や日本初の皆既日食写真など、興味深い写真が多い好著だった。2015/10/18
とよぽん
28
まさに、こんな写真があったのか! と思う貴重な写真ばかり。明治29年6月三陸大津波の写真は、東日本大震災の被害を思い出させる。漁船が陸に打ち上げられて。家が壊されて。2019/06/09
gtn
25
明治中期の女性の入浴写真。同じ構図のものを複数入手した著者が、首を美人に挿げ替えたコラージュであることを発見する。百年以上前のカメラマンの作為に気付いた著者の執心に敬意を表する。2020/02/12