出版社内容情報
会津藩はなぜ「朝敵」となったのか。戊辰戦争の悲劇はなぜ起こったのか。松平容保、山川浩、松江豊寿ほか苦難に立ち向かった敗者たちの生涯から、勝者の視点を中心に語られる幕末史に斬り込み歴史の真相を問い直す!
内容説明
天皇へひたすら忠義を尽くした会津藩が、なぜ「朝敵」となったのか。徳川親藩随一の武勇に優れた藩士たちは、なぜ戊辰戦争で完敗したのか。身勝手な将軍の犠牲者となった松平容保、『京都守護職始末』を著し歴史の証言者となった山川浩、貧困や差別を乗り越え「楽園」と称される俘虜収容所を作った松江豊寿―苦難に立ち向かった敗者たちの生涯から、勝者の視点を中心に語られる幕末史に斬り込み、歴史の真相を問い直す!
目次
松平容保
徳川慶喜
西郷頼母
佐川官兵衛
萱野権兵衛
山川浩
大山捨松
梶原平馬
秋月悌次郎
神保修理〔ほか〕
著者等紹介
井沢元彦[イザワモトヒコ]
1954年、名古屋市生まれ。早稲田大学法学部卒業後、TBSに入社。報道局在職中の80年に、『猿丸幻視行』で、第26回江戸川乱歩賞を受賞。退社後、執筆活動に専念(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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誰かのプリン
18
敗者から見た歴史的視点は、史実を正確に観ていくために必要だ。歴史は常に勝者の歴史であり、史実を曲げて伝えている処があるからだ。 今まで見逃していたり、忘れていた部分を本書で再確認出来たのは良かった。2018/06/13
二分五厘
10
戊辰の敗者、会津藩の人々の視点から見た幕末史。相変わらず著者の徳川慶喜評が厳しい。日本史上最大級のマイナス英雄…いい得て妙ですね。英雄になり得た人が、歴史に振り回された結果、残ったものは何か。そしてその慶喜に振り回された会津藩。京都守護職を拝命しなければ、新撰組を援助しなければ…過酷で凄惨な会津戦争を回避できたのか。語られることが少ない敗者だからこそ、その生きざまを心に留めておきたいものです。2014/05/12
シン
9
今回は昨年の大河ドラマにちなんでか会津関係者が取り上げられていました。井沢さんにしては珍しく普通に幕末維新を語っているようにかんじました。2014/05/27
ポチ
7
2016.2読了2016/02/14
ポチ
7
戊辰戦争で敗れた会津藩を中心とする20人の話。勝者による捏造や、敗者の負けた理由なども飾る事なくありのままに問いかけていて、これが本当の姿の歴史かなぁと思います。2016/02/06