出版社内容情報
俳句初心者の著者が苦手な吟行に体当たり。句会前に誰もが感じる焦りや悩みをユーモアたっぷりに綴る。四季折々の都会の自然に感動し、季語の豊かさを体感、日本文化の素晴らしさも再発見できる俳句入門エッセイ。
内容説明
「吟行」とは、外を歩き、目に映るものを題材に俳句を詠むこと。初心者が苦手なこの課題に、人気エッセイストの岸本葉子が勇気を出してチャレンジ。限られた時間、思い通りにならない天候、つい気になる先人の名句…。次々と訪れるピンチを乗り越え、つかんだものは。俳句の豊かさと魅力が満喫できる俳句入門エッセイ。
目次
「見る」修業―新宿御苑
ルポルタージュにあらず―慶應義塾大学日吉キャンパス
場所らしさを込めて―東京駅
「観察日記」から脱却―多摩動物公園
思いを句にする―靖国神社
吟行一年生の教訓―川崎大師
著者等紹介
岸本葉子[キシモトヨウコ]
1961年神奈川県生まれ。エッセイスト。東京大学教養学部卒業後、保険会社に勤務。退職後、中国・北京外国語学院に留学し、アジア各国を旅する。帰国後、旅や日常生活を綴ったエッセイを数多く発表。2008年1月の「NHK俳句」への出演がきっかけで作句を始め、その後、俳句関連のテレビ番組への出演や俳句雑誌への寄稿も行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
松風
23
「気楽におやりになったら?」という、ありがちな上から目線はいっさいなしの奮闘ぶりに深く勢いよく共感し、かつ、真摯な取り組みが参考になった。2017/01/29
怜
20
ちょっとむずかしかった2014/09/08
むつこ
14
シリーズ第2弾。見ていない人に伝える情景って難しい。あーだ、こーだと思考錯誤している様子がかわいらしい。俳句をしている知人が気合いをいれて「今日は俳句を作りに行く!」と宣言してから出かける姿を思い出した。2015/03/15
量甘
8
初めて吟行に参加するまえに。吟行地で俳句を詠む難しさや楽しさが臨場感あふれ、分かりやすく書かれている。吟行が楽しみになるくらいになれたら、と思う。「私的・持ち物ガイド」も参考になりました。2018/03/31
Totchang
6
「俳句、はじめました」に続いて読ませていただきました。吟行での1年間のご苦労が俳句初心者目線で綴られています。大変勉強になりました。巻末の「持ち物ガイド」も大変参考になります。しかし、岸本さんにしてこの対応であることを考えると、とても私ごときには俳句を始められないと思い始めました。何処か優しく受け止めてくれる俳句の会はないものか・・・。「NHK俳句」で、岸本葉子さんと重鎮の先生とのやり取りをうっとりと拝見しているばかりです。2015/10/27