スリランカの赤い雨―生命は宇宙から飛来するか

電子版価格
¥1,408
  • 電書あり

スリランカの赤い雨―生命は宇宙から飛来するか

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 220p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784046532886
  • NDC分類 460
  • Cコード C0040

出版社内容情報

2012年秋、スリランカに降った赤い雨の滴から細胞状微粒子が発見される。原始生命に酷似する微粒子の正体とは。紀元前から多くの記録が残る赤い雨の2500年にわたる謎と、宇宙に満ち溢れる生命の秘密に迫る。

内容説明

2012年11月13日、スリランカに降った赤い雨の滴から、分裂を繰り返す細胞のような微粒子が発見された。これは宇宙から運ばれてきた生命なのか―。アストロバイオロジーの最前線が描きだす、驚異の宇宙生命と進化のシナリオ!世界的な惑星科学者が生命誕生の謎に迫る、サイエンス・ノンフィクション!世界的天文学者、C・ウィックラマシンゲ博士との対話を収録。

目次

第1部 生命のゆりかご、宇宙―パンスペルミア説とアストロバイオロジーの最前線(地球は宇宙に対して開いている;スリランカに降った赤い雨;赤い雨という天変地異―2500年の謎;インドの赤い雨;赤い雨の凝結核は細胞状物質―現在までの分析結果;パンスペルミア説;宇宙は有機物に満ち溢れている;宇宙から見た文明)
第2部 宇宙生命探索の旅―チャンドラ・ウィックラマシンゲ博士との対話(なぜ、生命の源を宇宙に求めるか?;赤い雨;宇宙生物と文明)

著者等紹介

松井孝典[マツイタカフミ]
1946年、静岡県生まれ。理学博士。東京大学理学部卒業、同大学院博士課程修了。専門は地球物理学・比較惑星学・アストロバイオロジー。NASA客員研究員、東京大学大学院教授などを経て、東京大学名誉教授。2009年より、千葉工業大学惑星探査研究センター所長。1986年、海の誕生を解明した「水惑星の理論」を『ネイチャー』に発表。1988年、大気・海洋の起源に関する新たな理論の提唱により堀内賞受賞。『地球システムの崩壊』(新潮選書)。第61回毎日出版文化賞“自然科学部門”受賞など、著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

イノ

18
文字通りスリランカで赤い雨が降った。これは宇宙からきた生物なのではないか?  文献や神話から似たような現象を探していく。執筆中には結果が出て無くて、そこは出てから本を書けよと思わずつっこむ。   後半は、生物は宇宙から飛来したという説の対談。 ビックバンを全否定し一応科学的な根拠もあるがちょっと胡散臭い。   しかし根っこには宗教的な考え方があるとか、 人類はどこから来て,どこへ行くのかの答えを出してて SFのような話だけど、エネルギーにあふれて面白かった。宇宙の話はスケールがでかくて好き!2016/06/01

♡kana*

15
想像以上に興味深い!「パンスペルミア説」調べてみよー。 生命は宇宙からやって来た、って神秘的。地球上で偶然発生した、っていうより、納得できるし。「人間圏の特徴は、おばあちゃんの誕生と高い言語能力を有すること」2015/05/25

羊山羊

12
スリランカで隕石落下後に降った赤い雨の謎を追うノンフィクション。書き方が論文調と言うのもあるが、どうも作者が書き下手だ笑 赤い雨の魅力に言及しきれていない。赤い雨の正体も、これからの調査が待たれるものばかりで書いたのがちょっと時期尚早だったのでは? と思ってしまう。ただ、後半部分のパンスペルミア説を中心とした対談はSFじみていて非常に面白かったけど、僕はSFではなくて科学書を読みたかったのだ。進化論までハッキリと否定するような言及もあり困惑。宇宙論のことなので突飛な発想も歓迎だが、それを前提で読むべき本。2019/02/12

みのくま

10
正直、読後感は「困惑している」に尽きる。理由は、第2部に登場するチャンドラ・ウィックラマシンゲ博士の異様な存在感だ。もはや彼の学説は、科学なのかカルトなのかまるで判断がつかない。松井先生がある程度補足している箇所はなんとなく理解はできるのだが、「宇宙意志」やら「定常宇宙論」やらは、本書においては特に科学的裏付けはなされていないように思う。しかし、何か異様な迫力、それは西洋キリスト教的な、地球中心主義的な在り方に対する怒りのようなもので、読者をぐいぐいと引っ張って行ってしまう。ある意味必読書かもしれない。2017/10/02

たまご

9
宇宙空間にはいっぱい細菌やウイルスがいて,地球にも当然やってきて,そして地球の生命の誕生・進化にかかわっているというパンスペルミア説を強く訴えている本.宇宙全体が一つの生命,という視点は面白い.そして細菌がそのシステム形成に関与なんて・・・,ちょっと藤崎慎吾「ハイドゥナン」を思い出し. 消化不良なのは,結局スリランカの赤い雨の正体や地球への影響がはっきりしないこと.隕石は確認されてないのかな~? 周期的に生じる感染症と彗星の関連も,年表みたいに照らし合わせができれば説得力増す気が.2014/02/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/7787544
  • ご注意事項