内容説明
津軽で暮らす道楽者の三上屋金介は、旧幕府軍と薩長勢のいくさをこの目で見ようと旅に出るが―。一人の男の流浪の顛末を描いた表題作ほか、朝鮮出兵の際、異国の地で虎狩りに挑んだ猛者たち、江戸城の御金蔵破りを計画した男たち、維新の志士を手玉にとった女たちなど、戦国から幕末維新までを描いた全七編を収録。歴史に通暁した著者ならではの滋味あふれる物語。
著者等紹介
中村彰彦[ナカムラアキヒコ]
1949年栃木県生まれ。小説家。東北大学文学部卒業後、文藝春秋勤務を経て執筆活動に入る。『明治新選組』で第10回エンタテインメント小説大賞、『五左衛門坂の敵討』で第1回中山義秀文学賞、『二つの山河』で第111回直木賞、『落花は枝に還らずとも』で第24回新田次郎文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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