内容説明
ひたすら芭蕉を慕い、山頭火に影響を与え、芥川龍之介を唸らせた明治初期の俳人・井上井月。だがその正体は長い間謎だった―。酒好きで、家も財産も持たず、伊那を約30年放浪した男の知られざる素顔を、近年発見された日記、資料、俳句から探る。唯一の入門書。
目次
1 井月の足音(二つの肖像画;奇行逸話;井月の誕生;伊那谷の井月;酒と食べ物;井月の晩年)
2 井月名句鑑賞(春;夏;秋;冬;新年)
著者等紹介
伊藤伊那男[イトウイナオ]
昭和24(1949)年、長野県駒ヶ根市に生まれる。伊那北高等学校から慶応義塾大学法学部卒業。句集に『銀漢』(俳人協会新人賞受賞)、『知命なほ』がある。日本文藝家協会会員、俳人協会幹事。現在、「銀漢」主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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