内容説明
読むだけで俳句が自在に作れるようになる!「俳句を作る目的」「季語の必要性」「取り合わせの手法」などの基本から「人間をどう詠むか」といった本質的なテーマまで、俳句の型や仕組みを丁寧に解説。俳句の魅力と上達のコツがたっぷり詰まった、現代的俳句入門。月刊『俳句』の大人気連載、待望の書籍化!
目次
基礎編(何のために俳句を作るのか;俳句の詩型はどのように生まれたのか;俳句にはなぜ季語が必要なのか;俳句にはなぜ切字が使われるのか;俳句を始めるにはまずどうすればよいのか)
実作編(俳句における写生とは何なのか;取り合わせの手法はどうすれば身につくのか;俳句はなぜ文語を使うのか;旧仮名で書くか、新仮名で書くか;吟行をどう生かすか;人間をどう詠むか;調べをととのえることがなぜ大切なのか;どうすれば表現がもっと豊かになるか(比喩;擬人法と擬音語・擬態語;述べないということ)
できた俳句をどう推敲するか
俳句とともにどう生きるか)
著者等紹介
小川軽舟[オガワケイシュウ]
昭和36年(1961)、千葉県生まれ。東京大学法学部卒業。昭和61年、「鷹」入会、藤田湘子に師事。平成11年、「鷹」編集長。平成17年、藤田湘子逝去により、「鷹」主宰を継承。平成13年、句集『近所』で第25回俳人協会新人賞を受賞。平成16年、評論集『魅了する詩型―現代俳句私論』で第19回俳人協会評論新人賞を受賞。現在「鷹」主宰、毎日新聞俳壇選者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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てくてく
6
単なる精神論ではなく、文芸としての俳句の成立史、具体的な作句論などにも言及されており、参考になる点が多かった。これは保存版でしょう。2017/08/20
新橋九段
2
単純に俳句の作り方を教えてくれるだけではなく、俳句の成立していく歴史といった基礎知識も提供してくれてより興味を持てる作りになっている。2015/07/05
みよ
0
私がある時訪れた、とても情緒がある小雨の降る六義園でノリで俳句を詠もうとして全然できなかったことから手に取る。とても誠意あふれる入門書。祖父も俳句に魅せられているし、やっぱり奥が深くて面白い世界。季節の移り変わりを感じる心や、場面を切り取る視点を養うことが必要と感じる。2024/11/30