内容説明
伝統知や儀式などの復活をてこに、民族再生に向けて胎動しつつある先住民社会の全体像とその将来への可能性を明らかにする。
目次
第1章 アメリカ先住民の現在(アメリカ先住民の足跡;保留地が秘める可能性 ほか)
第2章 部族社会をめぐる問題(アメリカ合衆国と部族社会の関係;部族統治と共同体の分裂 ほか)
第3章 アメリカ先住民のイメージと実像(呼称の問題―アメリカ・インディアンかネイティヴ・アメリカンか;アメリカ先住民の自意識 ほか)
第4章 アメリカ先住民文化が秘める可能性(先住民思想の基底を成すもの;精神文化の伝承者としてのメディスンマン ほか)
著者等紹介
阿部珠理[アベジュリ]
福岡市生まれ。UCLA大学院助手、香蘭女子短期大学助教授を経て、立教大学社会学部教授。アメリカ先住民研究
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感想・レビュー
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犬養三千代
9
平成17年6月1日発行。 インディアンの今おかれている現状はどうだろうと思う。発行から13年。1970年代から始まった民族の復興、それを具にフィールドワーク。保留地という檻、貧困、進学率の低さなど問題は山積みだが「七世代目の再生」が見えてきたと考える筆者の眼差しが暖かい。 映画に描かれていたインディアンの変遷が再生の希望のように思う。 「駅馬車」から「ソルジャーブルー」へとの変化「ダンス·ウィズ·ウルブス」この三本はもう一度見たいと思う。2018/07/13
y-kun
0
使ってる用語がとても丁寧、綺麗な日本語でとてもいい本です。いつか先住民居住区を訪れたい思いで手に取ったのですが、著者が自ら得た情報を含め、ほぼ一次資料なんでしょうか?先住民のありのままが綴られていて今まで知らなかった側面がよく描かれています。2017/05/26
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