内容説明
頼朝の政略によって畠山重忠との初恋を奪われ、義経の正妻となった郷姫は、運命の変転に翻弄されつつも、波乱の人生を自らの節義を求めて、気高く美しく生き抜いていく。源平の戦いと頼朝・義経兄弟の争いの渦に巻き込まれた、知られざる歴史ヒロインを、新鋭作家が描く書下ろし長編小説。
著者等紹介
篠綾子[シノアヤコ]
1971年埼玉県生まれ。東京学芸大学卒業。私立学校国語科教諭。平安・鎌倉時代の歴史小説を執筆中。著書に、第4回健友館文学賞受賞作『新平家公達草紙春の夜の夢のごとく』(2000年、健友館刊。長編)がある。他に2005年、短編「虚空の花」で第12回九州さが大衆文学賞佳作受賞など
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感想・レビュー
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マツユキ
15
結局、大河ドラマを見ていませんが、読みたい関連本は残っています。久し振りに読んだのは、義経の正妻、郷姫が主人公のこの作品。政子や、静御前とは違う強さを持った女性。最後は分かっているのですが、義経とのすれ違いや、静との関係、幼馴染との恋、記憶を失った少年の身の上など、姫の短い生涯が鮮やかに描かれていて、面白かったです。2022/05/11
みよちゃん
6
以前読んだと思ったが、また読んで涙が止まらなかった。川越、入間川、を故郷に、義経の正妻として生きた女性に、数奇な運命に、引き込まれた。2019/01/19
柊 ソラ
4
源義経の正妻とされる郷御前のお話。個人的には義経より頼次のが好きだなあw2014/05/09
津島澪
1
私は静御前びいきだけど、河越重頼娘が嫌いというわけじゃない。でも、この郷姫は、いまいち感情移入できなかったな。2014/09/24