出版社内容情報
叔父のクローディアスに父を殺された王女・スカーレット。
復讐に失敗し、目が覚めると、そこは《死者の国》だった!
人々が互いの物を奪い合う、争いばかりの世界。
そんな中で出会ったのは、現代の日本から
やってきた看護師の青年・聖。
二人はクローディアスを追って、みんなが夢見る
理想の地、“見果てぬ場所” を目指すことに。
敵・味方関係なく、誰にでも優しい聖と旅をするうちに、
スカーレットの固く閉ざされた心は変わっていき━━。
「生きること」について問いかける、感動の物語!
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
活字スキー
12
【To be or not to be, that is the question】正直、映画を観ただけでは細田さんの意図を十分に読み解けた気がしなかったので、小説で補うことができればと読んでみる。当然ながら内容は同じだが、映画では省かれていた詳しい描写もある一方、文章化されることで新たに首を傾げたくなる部分もあった。ついでに、映画の感想や解説動画もいくつか視聴することである程度の理解はできたつもり。ネットでは雨後の筍の如く乱立する酷評が目立つが、その多くは「叩きやすいものを叩きたいだけ」だと思う。2025/12/03
METHIE
7
ネタバレになるので詳しくは言えないが、面白いし感動でちょっと泣いちゃったですね。 聖がどうして異世界である「死者の国」にたどり着いたかの真相はかなり現代的で驚いたけど、細田守監督らしいある種の諦観とドライさを感じつつも多少のヒロイックを感じさせる。 主人公スカーレットが異世界から死者の国に行っていたと勘違いしていたけど、デンマークの王女でハムレットのオマージュなんですよね…… だから死者の国に行った理由もそれで。 異世界転移というよりもある種の地獄めぐりのような話。2025/11/18




