出版社内容情報
狩るもの、狩られるもの…命をかけた戦いを繰り広げる人間とヒツジの関係を描き、ロボに次ぐ名作と名高い表題作「クラッグ」、ひたすら家を目指してまっすぐ飛び続ける姿が胸を打つ伝書鳩アルノー」など4編を収録
内容説明
すばらしく立派な角を持ち、勇気と知恵で群れをひきいた、ヒツジのクラッグ。ひたすらに家をめざしてまっすぐ飛び続けた伝説の伝書バト、アルノー。人間に飼いならされず、自由に走り抜けた美しい馬、コーリーベイ。命をかけて子どもを守る母さんオオヤマネコと、必死に戦う人間の少年ソーバーン…けんめいに生きる動物たちの姿は、命の厳しさや尊さを、心に深く伝えてくれる。ぜったいに読んでおきたい名作!小学中級から。
著者等紹介
シートン,アーネスト・トムソン[シートン,アーネストトムソン]
1860年、イギリス生まれ。5歳の時、父の仕事でカナダに引っこし、大自然の農場でたくさんの動物や植物にかこまれた少年時代を過ごす。これらの経験をもとに、動物物語をたくさん書き残した。画家としても活躍。1946年、86歳で死去
越前敏弥[エチゼントシヤ]
1961年、石川県金沢市生まれ。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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白蓮
7
現在出ている角川つばさ文庫版のシートン動物記3冊目です。2015年4月初版発行なので、今後も継続して出版されるのが楽しみ。今回おもしろかったのは『あばれ馬のコーリーベイ』の話し。自分の気が進まない時には足をひきずり、人間の目をくらまそうとする狡賢さ。最後まで人間に飼い慣らされることなく、野生の馬の群れに加わるコーリーベイに、馬としての気高さを感じました。2015/11/15
春木
0
懸命に生きる動物たちは美しい。シートン動物記を初めて読んだ、子供の頃の気持ちを思い出しながら、読んだ。2015/04/26