内容説明
「郡司さん、ベルナです。黒のラブラドール、メス、1歳6カ月、大型犬です」―病気のために目が見えなくなったななえさんは、大の苦手の犬とパートナーをくむことにした。そして、盲導犬・ベルナと出会い、そのひたむきさに心をうたれ、きずなを深めてゆく。しかし、やがて別れの時が…。人と犬との間に育まれた愛と感動の物語―。小学中級から。
目次
1章 心を通わせて
2章 はじめての町で
3章 赤ちゃん誕生
4章 みんな家族
5章 2人はきょうだい
6章 老いていく日々
7章 ベルナの“反乱”
8章 さようなら、ベルナ
著者等紹介
郡司ななえ[グンジナナエ]
新潟県高田市(現・上越市)生まれ。ベーチェット病で27歳、建設会社勤務時に失明。現在、東京都江東区在住。「共に生きる社会とは何か?」「優しさってなんだろう」ということをテーマに「盲導犬ベルナのお話の会」を主宰。日本文藝家協会会員
影山直美[カゲヤマナオミ]
イラストレーター。犬の雑誌や女性誌、広告などのイラストレーターとして活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みつりんご
34
盲導犬が今ほど世間に認知されなかった時代、周囲の心無い言葉や公共機関やお店に入れなかった事もある。そして何より犬嫌いだった郡司ななえさんのベルナとの日々が分かりやすい文章で綴られる。私は病気を抱え全盲になりそれでも子供を生む、という決断は出来ないだろうし、運命を怨み他者を羨んだりするだろう。ななえさんの苦難を乗り越えた人だけの潔さ優しさに憧れすら感じる。そして息子さんの幹太君が良い子、可愛い。図書館の児童コーナーで見つけた一冊。挿し絵もほのぼの、子供が読みやすく構成されている。2015/10/12
kitten
8
図書館本。子供の読書感想文用の本を探して。まだ、盲導犬が今よりも知られていなかった頃の、盲導犬ベルナのお話。元気だった頃は目の見えないななえさんをフォローしていたベルナも、老いと戦い、最後はみんなに看病されながら旅立っていく。うん、わかりやすく感動しやすい、良い本だと思う。2019/03/31
HNYYS
4
図書館本。「目が見えなくたって心の目があれば大丈夫。その心の目が大切なんだからね」という言葉に、いつも視覚に頼りきっている自分の弱い部分を指摘されたような気がしました。もっと心の目を養いたいです。ベルナとななえさん家族の関係がとても伝わるお話でした。2020/03/11
れい
3
娘が図書館で借りてきたのを読みました。 日々の行動からベルナの心境を感じ取る作者の暖かい目線や、老犬となったベルナをリタイアをさせず、家族全員で支えながら一生ともに過ごす選択をされたところなど、親としても読んでよかったと思う一冊でした。2013/01/06
すず
3
とってもいい本です!!何度よんでも、最後が、感動します!2010/07/19
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