角川短歌叢書*かりん叢書
鶴かへらず - 馬場あき子歌集

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  • サイズ B6判/ページ数 234p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784046217585
  • NDC分類 911.168
  • Cコード C0092

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaizen@名古屋de朝活読書会

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#馬場あき子 #短歌 #現代女性歌人展 めでたきは釣り荒磯にかさごなど上げたるときの渾身の愛 金いろにかがやいてゐる大口のかさご海ごと引き寄せるなり 水に棲むみづがねいろの魚の息お祭りとなるまつかな夕日 水仙は韓国(からくに)渡り昼星の白き香りを放つ海辺に 春あらし過ぎし二日をあけぼのの水ことごとく鳥をとどめず 白鳥のあかつき立ちをせんとする水ほのぼのと白く静けく 2016/07/13

hakootoko

4
「ずいぶんと長く生きてきたなあと亀は言ひ木瓜の花紅くぽつちりと咲く●花の梢日々膨みて禍々しき春に咲く花身に満ちてくる●生の意識なけれど鹿に死の意識ありてかくれゆく草むらおもふ●水草の沢辺に小さき蟹のゐて泥中にある静かなる穴●死後の世を折々洩らすはつなつの青葉のひかりみてをり猫は●無人スタンドに転がる人参ごつごつとなるやうになれと雪に降られつ●秋の空われもぶらんこ漕ぎたけれぎーこんぎいーこんすこし老いたり●もみぢする木ばかり残しし父ありてわが晩年を積るもみぢば」2025/03/28

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