感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新田新一
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作者は編集者として働きながら、短歌を詠み続けた方です。題に示されているように都市生活者の感性に基づいた歌が多く収録されています。118ページから始まる辛夷を詠んだ連作が非常に好みでした。辛夷の凛とした花びらの美しさが歌によって鮮やかに伝わってきます。「風花を浴びつづくれば透きとほりこぶしの白は雪に還らむ」雪と辛夷の白を重ね合わせて描き、清らかな自然の美しさを表現した短歌です。2024/12/29
