内容説明
1930年代に誕生し、5年程で現在見られる基本的な構造と意匠が出尽くしてしまったと思われるほどの勢いで、先進国の社会に取り込まれていったカンチレバー構造(片持梁構造)の鋼管椅子。その定義、誕生に関する通説の再考、日本における開発と普及、戦前期のデザイン展開、戦後における変遷を考察し、実際の設計から検証する。
目次
1章 カンチレバーの椅子に関する定義
2章 鋼管製カンチレバーの椅子誕生に関する通説を再考する
3章 日本における鋼管製カンチレバーの椅子の開発
4章 日本の戦前期における鋼管製カンチレバーの椅子の普及
5章 積層材によるカンチレバーの椅子の開発と普及
6章 戦前期のカンチレバーの椅子に関するデザイン展開
7章 戦後におけるカンチレバーの椅子に関する変遷
8章 鋼管製カンチレバーの椅子をつくる
著者等紹介
石村眞一[イシムラシンイチ]
1949年岡山市に生まれる。福島大学教育学部卒業。博士(工学)。専攻:デザイン史・デザイン文化論、郡山女子大学附属高校教諭、九州芸術工科大学教授等を経て、九州大学大学院芸術工学研究院教授・九州大学芸術工学研究院長。1998年日本文化藝術振興賞受賞、2009年日本生活学会今和次郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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