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外国人が見た近世日本―日本人再発見

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  • サイズ A5判/ページ数 368p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784046216427
  • NDC分類 210.5
  • Cコード C0021

内容説明

16~19世紀の日本を訪れた外国人が見た、驚くべき日本人の姿!欧米を中心とする外国人が残した多くの資料から立ち現れる日本と日本人、生活文化の諸様相を知る。

目次

日本人の名誉心及び死生観と殉教(日本人の第一印象;十六・十七世紀の日本人論;武士の心性とキリスト教の信仰;大殉教の時代の日本人)
外国人が見た近世日本と日本人―日本型文明社会の成立と発展(官僚としての武士;日本型文明社会の成立;日本型文明社会の発展;日本型文明社会の達成)
十九世紀の日本人(中国人・朝鮮人・日本人;東アジア諸民族の特徴;東アジアにおける日本の位置;文化的優越感なきナショナリズム)
江戸時代における日露関係史上の主要事件に関する史料について(日露関係史上の主要事件に関する史料の概要;ゴロヴニン事件におけるロシア人海軍士官ムール少尉の獄中上表について)

著者等紹介

竹内誠[タケウチマコト]
1933(昭和8)年、東京都生まれ。東京教育大学大学院博士課程修了。専門は江戸文化史、近世都市史。徳川林政史研究所主任研究員、信州大学助教授、東京学芸大学教授、立正大学教授を経て、東京学芸大学名誉教授、東京都江戸東京博物館館長、徳川林政史研究所所長、日本博物館協会会長、地方史研究協議会会長

山本博文[ヤマモトヒロフミ]
1957(昭和32)年、岡山県津山市生まれ。文学博士(東京大学)。東京大学文学部国史学科卒業。同大大学院、東京大学史料編纂所助手、同助教授を経て、東京大学史料編纂所教授。1991年、『江戸お留守居役の日記』により第40回日本エッセイストクラブ賞受賞

大石学[オオイシマナブ]
1953(昭和28)年、東京都生まれ。東京学芸大学卒業。同大学大学院修士課程修了、筑波大学大学院博士課程単位取得。徳川林政史研究所研究員、日本学術振興会奨励研究員・同特別研究員、名城大学講師・助教授、東京学芸大学助教授を経て、教授

磯田道史[イソダミチフミ]
1970(昭和45)年、岡山市生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(史学)。慶應義塾大学・宇都宮大学などの非常勤講師、日本学術振興会特別研究員を経て、茨城大学人文学部准教授、国際日本文化研究センター客員准教授。専攻は日本社会経済史

岩下哲典[イワシタテツノリ]
1962(昭和37)年、長野県塩尻市生まれ。青山学院大学大学院博士後期課程単位取得。博士(歴史学)。専門は幕末維新史(情報史)。現在、明海大学ホスピタリティツーリズム学部教授(大学院応用言語学研究科教授兼担)、東京女子大学文理学部非常勤講師、徳川林政史研究所特任研究員、浦安市文化財審議会副委員長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

24
竹内先生によると、 モースの観察をして、 道の両側の家々のものが、 自主的に家の周辺の道に打ち水 をするという姿を、 町で雇ったのであろう水撒き人 の活躍とに注目し、 自己が涼しくなり、 かつ真夏の道を行く他者 への思いやりが表現されていると 評される(31頁)。 人力車夫の根気と忍耐強さ に脱帽し、人力車ファンとなった(32頁)。 シーボルトは農村の家族共同体的な 生活に関心を寄せている(36頁)。 相互扶助の価値は現代農村には 消えつつある。 格差の波が農村にも押し寄せたので。 2014/05/07

TheWho

15
4人の識者達が近代に入るそれぞれの時代で、来日した西洋人の日本人の記録を元に展開する日本人論。まずは、ザビエルに始まるスペイン人キリスト教伝道師達の日本人書簡が披露され、その後鎖国江戸時代のオランダ人商館員の書簡、そして幕末から明治初期に来日した様々な外国人らの支那や朝鮮との比較論が展開する。各時代でも概ね日本人への賞賛が一致し、現代にも共通する内容であった。礼儀正しく、勤勉で、名誉を重んじ、武を尊び、かつ教養が高く好奇心が旺盛な民族であるとの事。先達への誇りと日本のあり方を再認識できる一冊です。2018/06/03

りー

4
第1章、殉教を喜び、名乗り出てまで殺されようとするキリシタンには、幕府がが抱いたであろう薄気味悪さを感じました。二次大戦中や現代も、この命が軽い感覚は、あまり変わっていないのではないか?と思えます。磯田氏による第2章が興味深かったです。16世紀の日本は尚武の国で、文人により統治されていた中国・朝鮮より文化的に低く見られていたのに、19世紀は、驚くほど下層階級の庶民まで識字率が高く、特に女性の識字率が向上していた、と。維新後の日本は、やはり江戸無しに語れないのだなー。2019/04/28

Ucchy

2
訪日西洋人の目を通して歴史上の日本・日本人を捉え直そうという『逝きし世の面影』の類書。同書は幕末の遣日使節や御雇外国人を通じ江戸時代に迫っていくが、本書は戦国時代のイエズス会士、江戸時代のオランダ商館長、蝦夷地に来たロシア人、幕末の遣日使節、御雇外国人などさらに多様な視点から描いている。全般的に日本人は聡明、優しいという記録が戦国時代から続いているようで、訪日外国人はポジティブな印象を一貫して持っているようだ。西洋人から見た日中韓の比較・論評も興味深い。終章はゴロウニン事件を軸にした日露関係史で興味深い。2020/04/09

taka

2
16世紀から19世紀にかけて西欧諸国の外国人が日本人をどのような国民とみていたのか。教育水準が高く、身分に関わらず読み書きができるということなど自国では当たり前の事が外国人には驚愕するべきことだったようだ。磯田先生が調べていた内容の中での日本人の弱み「自分の持ち場以外の事には無関心」というのは現代の我々にも共通することであると思う。意外だったの中国などアジア地域の中では好奇心が強く明るいという印象だったことである。2019/08/13

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