内容説明
理想を求め、現実を生き抜いた原敬の覚悟とは―。いまだ明治維新の血なまぐささを濃密に残した時代を生き、政党政治の伸長に一命を賭した平民宰相、その覚悟の在処を追った、渾身の原敬伝―。
目次
第1章 楢山佐渡への傾倒(平民宰相の由来;西郷隆盛と佐渡の出会い ほか)
第2章 原敬につらなる人々(小島直記と「無冠の男」;藩閥政治の親玉退治 ほか)
第3章 怪物、星亨(オシトオルこと星亨;「権力の前売り」をする政党 ほか)
第4章 大逆事件から百年(ハイネと啄木;「性急なる思想」の波 ほか)
第5章 原敬の位置と思想形成(官民相対するの道;犬養毅と石橋湛山と原敬 ほか)
著者等紹介
佐高信[サタカマコト]
1945年、山形県酒田市生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。高校教員、経済誌編集長を経て、現在、ノンフィクション作家、評論家として活躍中。「憲法行脚の会」呼びかけ人の一人。『週刊金曜日』発行人・編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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suzuki s
2
原敬の生涯の物語を読みたかったが、 政治色のほうが強い内容だった。2024/04/21
ばんだねいっぺい
2
うーん。2015/09/25
のうみそしる
2
原敬本人についての記述より、原にかかわりのある他の人物の記述の方が圧倒的に多かった。とりあえず山県有朋は老害で、西園寺公望はヘタレイケメンということが良くわかった。いずれにせよ当時のことが歴史というより、生きたエピソードとして書かれていて面白かった。2011/03/19
シロビ
1
政治に詳しくないので難しい所も多々あったが、色々な人からみた原敬を知れて面白かった。味方としては頼もしすぎるが、敵にまわったら嫌だなぁ。(笑)山県有朋と陸奥宗光との話はもっと色々読んでみたい。父としてのエピソードが印象的でした。今の政治をわかってたらもっと楽しめた本だ。勉強しよう。2013/10/22
ピコ
1
原敬の生涯というよりは原に関係のある人物の記述が多かったが、面白い一冊だった。自分の信念を曲げず真っ向から藩閥政治と戦った原敬という人物。平成の時代になってもこの人から学ぶところは多いなと改めて感じました。2011/10/12