小説一途―ふたりの「源氏物語」

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  • サイズ B6判/ページ数 183p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784046214133
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

少女時代に出会った「源氏物語」に魅了され、書くことを運命づけられたふたり。「源氏」を紐解きつつ、物語ること、生きることについて思う存分語り合う。

目次

序 「源氏物語」の魅力(瀬戸内寂聴)
第1部 「源氏物語」を愛して(紫式部は夫のおかげで才能を開花させた?;与謝野訳はいい加減?谷崎訳は眠くなる?;円地文子伝説;登場人物の誰が好きか;「宇治十帖」は大人の魅力;「源氏物語」を母体に、さまざまな作品が;「源氏」は面白い小説か?(田辺聖子)
朧月夜―「源氏物語」(瀬戸内寂聴))
第2部 書くことを愛して(ユーモア小説を書ける才能;カモカのおっちゃんをめぐって;日本の文学は、関西!;死なないで(田辺聖子)
対等に愛し合う自信(瀬戸内寂聴))
付録 「源氏物語」の成立と主要人物系図(「the 寂聴」編集部・編)

著者等紹介

瀬戸内寂聴[セトウチジャクチョウ]
1922年徳島生まれ。作家・僧侶

田辺聖子[タナベセイコ]
1928年大阪生まれ。作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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detu

28
瀬戸内寂聴と田辺聖子。源氏物語についての思いを対談とそれぞれのエッセイで綴る。私自身、何度も挫折した源氏物語、未だ未完読。分からなくて当たり前なんだと安心した。だいぶ物語のあらましも理解出来た。お二人の源氏物語への思いは相当深い、翻訳出してるから当たり前だけど。後半は恋愛観とか女性の生き方などのフリー対談とエッセイの二部構成。ベストセラー作家は何をやっても面白い。2020/11/04

喪中の雨巫女。

11
《私-図書館》源氏物語にからむ話を二人が語る貴重な話。次の大河ドラマになるし、面白そう。原文で、読むのは、難しいから、現代文で、読みたい私。誰の訳で読むが、参考になりました。読み比べしながら、ぜひ読みたいなあ。2023/07/08

ぼんくら

10
田辺聖子と瀬戸内寂聴の対談エッセイを収録。現代の才媛お二人の、源氏物語について、書く事についてのいろいろ。前半は2008年千年紀だった源氏物語について。二人とも源氏物語のエキスパートだから源氏を知らなくてもとても面白い。というか源氏物語を読みたくなります。いろんな裏話も出てくる。紫式部は性格悪かったとか、谷崎訳は読む気力を失わせるとか、与謝野訳は紫の上=紫夫人とか、円地文子が田辺新源氏に嫉妬してたとか。源氏物語が読みたくなる。後半は書くことについて。物知りでユーモアのある二人のお話はとにかく面白かった。2011/06/20

アカツキ

9
田辺聖子さんと瀬戸内寂聴さんの源氏物語エッセイと対談。田辺聖子さんが男性たちに読ませた感想に共感するところが多かった。雅やかではなくなりそうだけど食べ物描写ほしいのわかる。そして、現代人は源氏物語よりも物語の輪郭がしっかりしていてドラマ性がある今昔物語の住人、落窪物語の方が好きだろうという指摘にドキリ。正直、源氏物語より今昔物語ですわ。ただ、源氏物語は色んな作家の現代訳が出ていて読み比べの楽しみがあるし、面白いエッセイもどっさりあるから長く付き合えるのが大きい。2025/04/28

よみ

7
川端康成氏が源氏物語の訳に挑戦していたなんて…!是が非でも読みたかったです…2017/05/09

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