内容説明
空穂の青春期、円熟期、高齢期、テーマとしての自然、時事の五つのブロックを、かつてないアングルから論評する「新しい空穂論」の嚆矢。一首一首をただ吟味、鑑賞するだけでなく、一首一首を考え、そこから歌人空穂の目指した真実に到達する。言わばモチーフを探り、作家の思想・主体的条件を明らかにしていく。読者それぞれの空穂感を刺激する一冊。
目次
空穂の青春
空穂の成熟
空穂の晩年
空穂と自然
空穂と時事
空穂百首
年譜
著者等紹介
岩田正[イワタタダシ]
大正13年4月東京・世田谷区の駒澤生まれ。早稲田大学国文学科卒。昭和21年3月「まひる野」創刊に参加。昭和53年5月「かりん」を馬場あき子氏と創刊。短歌教室は朝日カルチャーセンター、角川短歌通信講座などで指導。第1回「短歌」愛読者賞、『和韻』で第28回日本歌人クラブ賞、『泡も一途』で第40回迢空賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。