内容説明
恋愛は中世ヨーロッパで「脳内恋愛」として発明され、大衆に普及する中で恋愛資本主義システムにドグマとして取りこまれていった。そして今、癒しを求める現代人が脳内恋愛を再発見する時が来た。著者渾身の自信作。
目次
1 理論篇―恋愛とは脳内現象である(恋愛がセックスにすり替えられた現代社会;現代は、「セックス翼賛社会」だ;一二世紀ヨーロッパに発生した「恋愛」とは、「異性の下僕になること」だった ほか)
2 評論篇―脳内恋愛の諸相を探る(「転身物語」と「電影少女」ピグマリオン;『饗宴』の両性具有論と「らんま1/2」両性具有;カタリ派の弾圧とアキバ系差別 現実か仮想か ほか)
3 実践篇―脳内で物語を紡ぎ自らを癒す(幼児期の「脳内初体験」;アニメによって決定づけられた恋愛志向;偽善者の群れの中には入らない ほか)
著者等紹介
本田透[ホンダトオル]
評論家、作家。1969年生まれ。高校を中退後、大学検定を経て早稲田大学入学。出版社勤務を経てフリーとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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