オデッセイ号航海記―クジラからのメッセージ

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  • サイズ B6判/ページ数 205p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784046211026
  • NDC分類 558.3
  • Cコード C0045

内容説明

生物への限りない愛情を胸に、海洋調査船オデッセイ号で100回を超える航海に出た鯨類研究の権威が綴る、海からの報告。

目次

第1章 オデッセイ号、出航―「命のゆりかご」の海へ(テスト航海、始まる―1999.9.7;動きの速い嵐―1999.9.10 ほか)
第2章 熱帯太平洋1―火山島に生きる動植物(星とアカメカモメ―2000.4.29;ガラパゴス諸島の地質(第一部)―2000.5.3 ほか)
第3章 熱帯太平洋2―「達人の海」に泳ぐクジラ(ポリネシアの航海の達人―2000.10.2;ヨーロッパ人がポリネシアの船舶設計の原理から学んでいたらどうなっていたか―2000.10.20 ほか)
第4章 オーストラリア西岸―ホエール・ウォッチングのエコノミーとエコロジー(シロナガスクジラを見る―2002.3.12;シロナガスクジラはなぜあれほど巨大で声が大きいのか―2002.3.15 ほか)
第5章 インド洋―生態系危機の物理法則(指数関数的増加―2002.9.17;ザトウクジラの歌―2002.10.21 ほか)

著者等紹介

ペイン,ロジャー[ペイン,ロジャー][Payne,Roger]
1935年、ニューヨーク生まれ。ハーバード大学とコーネル大学で学び、コウモリとフクロウの研究で博士号を取得。1967年にザトウクジラと出会い、ザトウクジラが「唄う」ことを発見する。鯨と海の環境保護を目的として、1971年にオーシャン・アライアンス研究所を設立。同研究所は、1999年から5年半にわたり、調査船「オデッセイ号」を使ってマッコウクジラの体内に蓄積するPCB汚染の調査航海を行い、その分析を進めている

宮本貞雄[ミヤモトサダオ]
1956年、長崎生まれ。ニューヨークで幼年期を過ごす。慶応義塾大学経済学部を卒業後、ウェスタン・ワシントン大学にて社会生態学の学位を取得。帰国後、翻訳家として活動するかたわら、音楽家ポール・ウインターと出会い、コンサート企画やCD制作に従事するようになる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りー

1
映画=地球交響曲第六番は、音楽をテーマに地球を見ており、その中でも驚いたのが、鯨の歌がA→B→Aのソナタ形式で歌われていて、「流行」がある、ということでした。その話をしていたのが、海洋生物学者の著者。オデッセイ号という船に乗り、世界中の海で海洋汚染の調査をしながらblogに綴った文章を纏めたのがこの本。朗らかに航海の様子が語られる一方、鯨や鮪といった海の生態系の頂点に立つ種の体内で、汚染は極限まで濃縮されており、「魚を食べるよりは肉を食べた方が体に良い」というところまで汚染が進んでいる事実に戦慄。2018/07/08

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