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出版社内容情報
番組内容の焼き直しではなく、番組に盛り込めなかった数々のエピソードや驚きの数学理論を可能な限り盛り込んだ1冊。
番組で取り上げた内容も書籍用に表現を改め、構成を再構築するなど、書籍ならではの楽しさと工夫を散りばめました。
全ページフルカラーにすることで、紙面を見やすく構成し、視聴者から好評を博した番組オリジナルCGを多数収録しました。
数学ファンだけでなく、「数学に興味を抱く小中高生」、「数学に挫折した経験のある方」など幅広い方に数学を楽しんでいただける数”楽”入門書です。
天才数学者たちを苦しめてきた数々の難問、そして美しくも不思議な知の世界を、どうぞお楽しみください。
番組「笑わない数学」とは…
レギュラー番組としてNHK総合テレビで2022年7月~9月(シーズン1)に放送。
パンサー尾形貴弘が難解な数学の世界を大真面目に解説する異色の知的エンターテイメント番組として、数学ファンのみならず、小学生やその親御さん、中高生、そしてバリバリの現役世代から一線を退いた高齢の方と幅広い人々に受け入れられた人気番組。
優れたテレビ番組であるという評価を受け、ギャラクシー賞テレビ部門の2022年9月度月間賞を受賞。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まこみや
59
毎回TV放映を楽しみにしていた。成功の要因は三つ。①「はじめに」に説く通りMCにパンサー尾形を起用したこと。②登場する「天才」数学者の人生を物語として伝えたこと。さらに、③数学上の大テーマの追窮をまるでミステリか犯人を解明する「物語」のように、視聴者(読者)を引導したこと。日常的次元から深く深く掘り下げていくと、あるときハッと異次元の時空に繋がる。その美しさや神秘性。それは天才数学者たちが見ている世界をちらりと垣間見させてくれるかのようだ。近年とみに値下がりした「天才」という言葉の真の意味を教えてくれる。2024/03/19
まえぞう
32
パンサーの尾形貴弘を起用した真面目な数学番組が本になりました。番組で取り上げたものの一部ですが、テレビでは紹介されなかった掘り下げた内容もあります。他の話題についての続編も期待したくなります。2024/01/04
JADE
21
宮川大輔さんの「あかーーん」が、何度も頭の中で響いた。学生時代、数学は苦手じゃなかったのに、わからないんである。わかりやすく解説してくれてるのは伝わってきたけどあかんかった。冒頭の「素数」は、なんとなくだけどわかった。「フェルマーの最終定理」は、理解できないけど興味深かった。四苦八苦で読んでいったら、最後の6篇目「がロア理論」で撃沈。ページを開いただけで無理~と放棄した。科学は好きだし美しいと思う。でも、この本の数列や数式は、美しいと思えなかったし興味ももてなかった。とにもかくにも白旗を掲げて降参。☆3 2024/01/14
to boy
20
NHKで放送された番組にもう少し内容を詳しく追加して出版されたもの。素数、無限など気になる話題が分かりやすく解説されていて楽しめました。最後のがロア理論はさすがに難解、現代数学にはとてもついて行けないけれど、その重要性、発想の面白さなど味わえました。2024/02/15
jjm
16
大好きな番組の書籍。数学の難問を一般人にもわかるようにとの苦労がうかがえる。「素数」のリーマン予想に係るζ関数の特異点が一直線上にあるというイメージ図を見るだけで本書を買う価値があるのではないだろうか。神の仕業で片付けるのが簡単だけれども、たまたまそれが成立する世界に人類がいて「気づいた」と考えた方が自然ではないかと思う。「無限」で出てくる不完全性定理を知ると、背理法で示したものが正しいものなのか不安になるのは私だけだろうか。番組でも力作だった「ポアンカレ予想」「abc予想」は次巻での扱いに期待2024/03/03