遠野物語

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遠野物語

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  • サイズ A5判/ページ数 216p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784046059277
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0979

出版社内容情報

雪女、ザシキワラシ、天狗、河童、オクナイサマーー遠野の郷に伝わるさまざまな民間信仰や伝承を収めた『遠野物語』。遠野地方出身の佐々木喜善が語り、柳田国男が筆記し、現地での調査を経て編纂する形で出版された。
日本人の死生観や自然観が凝縮され、「日本民俗学の出発点になった」とも称される作品を大胆コミカライズ。「オシラサマ」「河童」「狐」「御犬」といった神や妖怪・動物たちの物語を四篇結び直し、現代に蘇らせる。

■「馬と花冠」ーーオシラサマ
その昔、ある娘が馬と恋に落ちた。その恋の行方は……?
東北地方に古くから伝わるオシラサマ信仰。オシラサマは養蚕の神、狩りの神、女性の病気の神、よいことやわるいことを知らせてくれる神などとして崇められている。その由来の物語。

■「河童の子」ーー河童
ある村の娘が河童の子を生んだ。河童の子の運命は?
今日でも誕生したばかりの赤ちゃんに関する悲しいニュースが後を絶たない。子どもの命をどう考えるかは、最も重要な課題である。現代にまで続く、『遠野物語』が描き出す人間社会の姿。

■「狐は夢」ーー狐
船越にとても仲の良い夫婦がいた。夫の漁師が吉里吉里へ出かけたが、その帰りが遅くて妻は心配になり……。
その昔、狐は人間に化けて人を騙すと信じられていた。また、思いが募るとすぐに浮遊してしまう魂の「軽やかさ」を描いた、二重に怪しい物語。

■「おおかみがいた」ーー御犬
『遠野物語』が発刊された明治末期には、ニホンオオカミはすでに絶滅していたが、遠野あたりでは御犬と呼んだ狼の話が伝わった。御犬の経立は年を取った狼のことで、特に恐れられた。
なぜ、御犬は滅びることになったのか。人間と自然の関係が失われ始めた頃の物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yoshida

79
遠野物語の代表的なエピソードを融合させて漫画化した作品。作画が秀逸であり遠野物語の内容を際立たせている。「オシラサマ」、「河童」、「狐」、「御犬」を元にした四話で構成。特に「河童の子」と「おおかみがいた」が好み。「河童の子」はかつての時代背景が読み取れる。奇形があり産まれた子や間引き。医療の発達していない時代では、「普通」と異なる存在は穢れや忌みと思ったのだろう。その原因を想像の異形による影響とした。貧困からの間引きもあったろう。「おおかみがいた」は「もののけ姫」を想起させる。現実味を持たせた内容。良作。2024/10/14

東谷くまみ

34
鯨庭さんは「言葉の獣」で知り、言葉に対する感性がとても好みで注目してる漫画家さんだ。今まで遠野物語をおとぎ話だとは一回も思ったことはないけれど、漫画として落とし込むことで人間と妖の間の距離感がぐっと縮まり生々しくなっていて、初めて怖いと思った。原作の「オシラサマ」「河童」「狐」「御犬」の持つ余白に鯨庭さんの補足を加えて描かれる4編だが、本を閉じて心にまず浮かんだのは自然からとり残される人間の姿だ。人間から自然が去っていく、とり残される。なぜかそう感じてとてつもなく寂しくなってしまった。2024/11/27

ゆみのすけ

30
遠野物語を漫画で描いたもの。漫画で描かれているおかげで、昔の名著を抵抗なく読むことができた。本書に描かれているのは河童、狐、狼、馬を題材にした4編。繊細で細やかなタッチの漫画のおかげで、当時の時代背景、時代の持つ空気、人間と自然との関係、生き物への敬意と畏怖の感情などがとても想像しやすく、読む助けとなった。自分に読めるのかと不安だった遠野物語だが、これをきっかけに読んでみたいと思った。2024/12/28

ムーミン2号

20
柳田國男の『遠野物語』をマンガ化したものであるが、単なるマンガ化ではなく、鯨庭さんによる「補足」の部分もあるマンガである。そこがいい。内容は馬との異類婚姻譚、河童の話、狐、オオカミを描いたエピソードが取り上げられている。鯨庭さんは「実在動物と空想動物専門のマンガ家」ということらしいので、本書に座敷童が選ばれていないのもそういうことか、とはなる。全部、動物譚だもの。オオカミのエピソードでは『もののけ姫』のシシ神様のような存在も描かれている。石井正己さんの解説が『遠野物語』の意義を示しているのも優れた部分だ。2024/09/26

今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン

18
柳田の遠野物語まともに読んではいなくて。本書は作者が柳田遠野に補足をしたものとのこと。どこまでが補足かは全くわからんのだけど、かつてはキレイに循環していたものが分断され、そのために双方が相手の生活を侵食することになり、それが争いの元となったという印象。熊の被害が昨今多いのも、以前はあった緩衝地帯がなくなってしまったせいだっての、膝の皿割りだったのですが、異種間の適切な距離感を保つことが重要と感じさせられました。挟み込まれる石井正己の解説ページが、デザインの一部となって引き締め感を増している。2024/10/31

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