出版社内容情報
「あたしがいるからだいじょうぶやで!」
そう豪語する心疾患児(幼稚園生女子)をふくむ個性派3人きょうだいと、この本の著者でもある親。
予測不可なカオスばかりが発生しても、どうにかこうにか対応可。
そう、きっとなんとかなるに違いない――
同じように病気とたたかう子どもたちへの想い、周囲の人たちとの奇跡的なつながり……。
日々への感謝とユーモラスな視点を織り交ぜつつ、子持ち主婦がこまやかな筆致でつづります。
noteからセレクトした文章にはさらに手を加え、書き下ろしも5本収録。
内容説明
「あたしがいるからだいじょうぶやで!」そう豪語する心臓疾患児と兄と姉の個性派3きょうだい。予測不可な毎日でも多分、なんとかなる―。Twitterで超話題!母が描く「大変だけどふっと力の抜ける日常」
目次
やさぐれオリンピック(2018年冬季)
娘のお受験のはなし
蝶のはばたく時に
足なんか遅くても
amie
3歳のたまご
きょういくほうしん
世界パッチワーク
制服を買いに
ハッタリが救う世界について〔ほか〕
著者等紹介
きなこ[キナコ]
10代の長男・長女、幼稚園に通う心臓疾患児の次女を持つ3児の母。娘の闘病や子どもたちとの日々のあれこれ、自身の雑感や創作をnoteやweb連載などで発表。独特の筆致で、子育て中のママだけでなく幅広い世代に読まれている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こふみ
17
きなこさんの文章が好きで、ツイッター(X)の投稿を楽しみにしています。個性豊かな3人のお子さんの様子が、きなこさんからしか発せられない言葉で語られていて、感心することしきりです。2024/03/21
ぽん
6
SNSでお目にかかって何年目?そんなご家族のこれまでやらこれからやら。大きくなったね、と、他人ながらにいつも思ってしまうお子供さんたち。いろんな想いを胸にどうにかなる日々と暮らしてらっしゃるのだな、と、読ませてもらいました。2022/10/22
がみまぐ
4
きなこさんのTwitterのつぶやきも、noteの文章も、めっちゃ好き。紙の本で読んでも、やっぱり、めっちゃ好き。2022/10/05
a_ma_ri_a_ma_ri
3
Twitter(X)で出会って、noteも読むようになって、いつも更新を楽しみにしている方が初めて出版した本。著者も長男さんも私と息子たちと同世代、末っ子ちゃんは私が職場の幼稚園で毎日過ごしている子どもたちと同い年。住んでる場所も遠くなさそう。リアルタイムに今を生きる、すぐ隣のお友達が書いているような気持ちで読んでます。だからこそ、幼稚園に通うママがどんな思いで我が子を送り出しているのかや、医療的ケア児とその家族きょうだいの生活や思いなどを、お友達が私の目の前で語ってくれているように感じています。2023/08/20
みつけるちゃん
3
娘の障害を嫌とか辛いとか言葉にすることが他の障害者を否定することになるのでは、障害と一生付き合い続けるのが恐ろしいと思うのは差別に似た感情ではという苦悩が心に迫る。可哀相じゃない、普通なんてない、という言葉をよく聞くけど自ら障害を望む人はいないし、本書でも「普通の子」に近づくための手術、障害は「できればなかった方がよかったこと」と、言葉を選びつつ書かれている。「可哀相」も「差別」も悪い意味合いが目立つけれど本来は、つらい(であろう)人に心を寄せること。差に応じて扱うのは悪いことじゃないのではないかと思う。2023/01/03