出版社内容情報
奮闘努力で、再び立ち上がる日本人を温かく励ました応援歌作曲の神様の物語
内容説明
1964年10月東京オリンピック開会式で演奏された行進曲「オリンピック・マーチ」は、昭和を代表する作曲家・古関裕而によって作曲された。誰もが一度は聴いたことがある有名な曲が多く、歌謡曲、戦時歌謡、映画音楽、大学応援歌、校歌など、さまざまなジャンルを手がける。昭和という時代で、いかに一般大衆の心をとらえたのか、曲作りでの歓喜と苦悩について代表的な曲のエピソードを通じて紹介する。
目次
第1章 福島行進曲(作曲家・古関裕而をつくりあげた故郷・福島;その才能は、故郷の山河に育まれた ほか)
第2章 夢淡き東京(縁故採用で銀行に就職;山間のユートピアで、道を求めつづける ほか)
第3章 露営の歌(憧れの東京で“田舎暮らし”!?;ヒット曲に恵まれず苦悩する日々 ほか)
第4章 長崎の鐘(南方慰問団派遣に参加して、戦地へ;『若鷲の歌』の大ヒットで予科練に志願者が殺到 ほか)
第5章 栄冠は君に輝く(生まれ変わる日本で、古関も新しい世界を模索;映像美と古関ミュージックの饗宴に観客は酔いしれる ほか)
著者等紹介
青山誠[アオヤママコト]
大阪芸術大学卒業。ウェブサイト「BizAiA!」で『カフェから見るアジア』を連載中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
bura
34
「心も浮き立つような、古関裕而作曲のオリンピックマーチが鳴り響きます」1964年東京オリンピックの実況である。昭和を代表する作曲家・古関裕而の晴れ舞台から物語は進んでゆく。福島で生まれ、コロンビアレコードの専属となり、独立。生涯で5000曲を作曲したという。「長崎の鐘」「君の名は」「紺碧の空」「六甲おろし」「闘魂こめて」「栄冠は君に輝く」「モスラの歌」等々、誰もが耳にしたことのある曲を作り続けた。NHK朝ドラ「エール」に合わせて書かれた読みやすい伝記だったが、もう一歩、踏み込みが欲しかった。2020/03/31