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出版社内容情報
「俺は教育するよ 君を」 育児放棄されていた少女の魂の再生を描く感動作
1 ~ 1件/全1件
- 評価
本屋のカガヤの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
南北
31
親戚の家をたらい回しにされてきたスミカとすみかを一時的に預かることになった高校教師の昭明のお話です。本を読む習慣のないスミカに読書する楽しさを教えようと「銀河鉄道の夜」を半日かけて読ませるところは印象に残りました。少しずつ人間らしさを取り戻していくスミカですが、最後に何やら不穏な人物が登場して終わります。昭明が自分の本棚を「俺が育てて俺が育てた本棚」というところなどいろいろ考えさせる点も多く、おすすめしたい本です。2019/06/15
にしがき
14
👍👍👍👍👍 全人類に読んで欲しい。最後まで、タイトルで躊躇せずに、是非。 一人ひとりのキャラクターが、ちゃんと過去を持って、ちゃんと考えて行動している。演出も最小限に抑えて無駄がない。無駄がないというのは、全ての目線に、足取りに、服のシワに、意味があるということ。考え抜かれた映画を見ているよう。
ネクロス
13
1巻はComicoで既読。読書猿( @kurubushi_rm )氏が絶賛してたので読んだ。最近になって思い出して本屋で購入。これは良い本だ。ネグレクト被害者のスミカと高校教師の昭明。どちらかというと昭明よりの感情移入をしてしまう。2019/12/04
オズ
8
タイトルはやや皮肉めいている。親戚中をたらい回しにされ長い間ネグレクトを受けてきたため、基本的な生きていく術や立ち振る舞いがまるで身についていない女の子スミカと、その親類の学校教師の照明の共同生活が始まる。問題を抱えた子供が節度ある大人の助けにより少しずつ再生していくようなお話…なのかと思うが、何やら穏やかではない空気。書店へ行く場面は良い。「早く帰って読も」コミュニケーション大切。2021/05/30
イコ
8
ネグレクトをされていた少女が徐々に再生する話。同じ話を視点を変えて語り直すことで物語の見え方を変える手法が上手く、照明の視点だと温かみがあるが、スミカからだと冷たい感じ等々、ストーリーテリングの上手さが際立っていた。ありふれた世界を取り戻す事の大事さが知れた。オールカラーなのが結構凄い。2020/01/27