出版社内容情報
百人一首とは、知れば知るほど味わい深い、古代人の心の叫びだ!――バレないよう我慢していたつもりだけど、顔に出ていたんだなぁ。
みんなに「好きな人できた?」と聞かれるよ。
……これはいま流行っている歌の歌詞ではありません。
今から千年以上前の平安貴族が詠んだ和歌です。
和歌というと分かりにくい言い回しと約束事があって、現代人にはなかなか理解しづらいもの。
でも、ちょっと現代風に訳してみれば、意外と「その気持ち、わかる!」と感じられるものばかりです。
本書では百人一首のすべての歌に現代訳(超訳)とイラストをつけ、誰もがその世界を楽しめるようになっています。
――ときに切なく、ときに甘く。
――ときに寂しく、ときにうれしい。
そんな豊潤な百人一首の世界を、ぜひお楽しみ下さい!
本書では1番歌の天智天皇から100番歌の順徳院までを順番に紹介。
超訳と解説、思わず情景が浮かんできそうなかわいらしいイラストを添えています。
また、冒頭では掛詞や枕詞といった、百人一首を理解する上で欠かせない基礎知識も解説。
これ一冊で百人一首の世界にたっぷり浸ることができます!
第一章 『万葉集』に六歌仙、古代のロマンあふれる20首
第二章 和歌の技法と背景を知れば味わいの深まる20首
第三章 著名人も登場! 王朝文化全盛期の20首
第四章 音の響きも描かれた情景も美しい20首が集合
第五章 諸行無常の中世へ しみじみ胸に染み入る20首
吉田 裕子[ヨシダ ユウコ]
監修
内容説明
一見難解そうで、実は現代人の感覚でも理解できるのが百人一首のいいところ。恋に悩んだり、季節の移ろいに感傷的になったり、自分の将来に不安を感じたり…、そんな誰しも覚えがあることを歌にしたのが百人一首の歌人たちなのです。超訳とイラスト、そして解説の三本立てで、徹底的に歌の世界を味わえるようになっている本書を読めば、必ず好きな歌が見つかるはず!
目次
第1章 『万葉集』に六歌仙、古代のロマンあふれる20首(秋の田の―天智天皇;春すぎて―持統天皇 ほか)
第2章 和歌の技法と背景を知れば味わいの深まる20首(今来むと―素性法師;吹くからに―文屋康秀 ほか)
第3章 著名人も登場!王朝文化全盛期の20首(恋すてふ―壬生忠見;契りきな―清原元輔 ほか)
第4章 音の響きも描かれた情景も美しい20首が集合(いにしへの―伊勢大輔;夜をこめて―清少納言 ほか)
第5章 諸行無常の中世へ しみじみ胸に染み入る20首(ほととぎす―後徳大寺左大臣;思ひわび―道因法師 ほか)
著者等紹介
吉田裕子[ヨシダユウコ]
都内の大学受験塾やカルチャースクールで教えるほか、書籍執筆やメディア出演を通じ、古典文学や日本語の魅力を発信する。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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