トヨタ式5W1H思考―カイゼン、イノベーションを生む究極の課題解決法

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トヨタ式5W1H思考―カイゼン、イノベーションを生む究極の課題解決法

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  • サイズ B6判/ページ数 255p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784046023803
  • NDC分類 509.6
  • Cコード C0030

出版社内容情報

世界のトヨタで徹底される「5W1H思考」を、35の実例・図解で解説!多くの人にとって、「問題」は面倒なものであり、なるべく先送りにするか、さっさと片づけたいものでしょう。
対極にあるのが、トヨタの考え方です。
トヨタにとって問題は「あって当然」で、「問題がない」というのはほとんどの場合、「問題が見えていない」か「隠している」ことを意味します。
だからトヨタでは、独自の「5W1H」すなわち「WHY、WHY、WHY、WHY、WHY+HOW」で問題に食らいつき、真因を見つけ出すことで、確かな解決策を打つのです。
本書では、トヨタの現場やトヨタ式を導入した様々な企業で発生した実例を用い、大きな問題から小さな問題まで、「5W1H思考」で解決された様を解説します。

《トヨタの現場における有名な「5回のなぜ」の事例》
1.なぜ機械が止まった?
――過剰な負荷がかかって、ヒューズが切れたから
2.なぜ負荷がかかった?
――軸受部の潤滑が十分でないから
3.なぜ十分に潤滑しない? 
――潤滑ポンプが十分くみ上げられていないから
4.なぜ十分くみ上げない?
――ポンプの軸が摩耗してガタガタになっているから
5.なぜ摩耗した?
――ストレーナー(濾過機)がついておらず、切粉が入ったから

1の「なぜ」で終わっていれば、ヒューズ交換してすぐ機械を動かすでしょう。それでは、いずれまたヒューズが切れて、機械が止まります。これはトヨタ式が最も嫌うやり方です。
しつこい「なぜ」によって真因にたどり着けば、ストレーナーを取り付けることでヒューズが切れる回数は格段に減り、ヒューズ交換を繰り返す必要はなくなります。
問題が起きたら表面的な原因に飛びつかず、真因にたどり着くまで「なぜ」を必要なだけ繰り返し、改善を行うのがトヨタの課題解決法であり、「5W1H」という思考法です。

序章 トヨタは問題にこう向き合う
第1章 トヨタ式5W1Hは「しかたない」を許さない
第2章 トヨタ式5W1Hで不可能を可能にする
第3章 トヨタ式5W1Hで現場を改善する
第4章 トヨタ式5W1Hで「働き方改革」を前進させる
第5章 トヨタ式5W1Hでイノベーションを起こす

桑原 晃弥[クワバラ テルヤ]
著・文・その他

内容説明

トヨタは「WHY+WHY+WHY+WHY+WHY+HOW」で解決する!トラブルをチャンスに変えた全35ケース・図解入り。

目次

第1章 トヨタ式5W1Hは「しかたない」を許さない―「まぁこのくらいならよしとしよう」「これくらいは許容範囲だ」から脱却しよう(ミスの原因は「慣れていないから、注意力不足だから」でいいのか;「病院で待つのはしかたがない」は本当に当たり前? ほか)
第2章 トヨタ式5W1Hで不可能を可能にする―「そんなの無理に決まっている」からこそあえて挑戦する(3時間を3分に;ゴミゼロ実現のための視点の切り替え ほか)
第3章 トヨタ式5W1Hで現場を改善する―現場で日々直面する課題を解決しよう(「掃除はしているけどきれいにならない」を解決しよう;お客さまの「何か違うんだよなあ」をなくしたい ほか)
第4章 トヨタ式5W1Hで「働き方改革」を前進させる―なぜ定時に帰れないのか?なぜがんばっても成果が上がらないのか?(長時間残業の本当の理由;ムダな資料を一掃したい ほか)
第5章 トヨタ式5W1Hでイノベーションを起こす―イノベーションは風土から生まれる?(組織やチームでアイデアが出ない理由;目標が「お飾り」になるのはなぜか? ほか)

著者等紹介

桑原晃弥[クワバラテルヤ]
1956年、広島県生まれ。経済・経営ジャーナリスト。慶應義塾大学卒。業界紙記者などを経てフリージャーナリストとして独立。トヨタ式の普及で有名な若松義人氏の会社の顧問として、トヨタ式の実践現場や、大野耐一氏直系のトヨタマンを幅広く取材、トヨタ式の書籍やテキストなどの制作を主導した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

紫の煙

8
トヨタの5Wは、WHYを5回繰り返す事である。問題が起きた時に、対症療法的な対策を施すのは楽である。何故を繰り返し、その答えを追求していくのは非常に苦しい。生き方の本質が含まれる、ビジネス書。2019/05/26

ろくちゃん

5
時は金なりと言われる業界なので、問題が起きたときはとりあえずの処置だけして、仕事を止めずに、前に進めてきた。しかし、同じような問題が頻繁に起こるため、この本を読了。例題が多く示されているが、もっと少なくて良いので、5Wを駆使して、どのように真因にたどりついたか、途中経過があると良かった。さらに、真因から対策の練り上げも簡単な記載なので、おしかった。2019/02/03

HaruNii

4
改善に力を入れてきたトヨタ。目標とは「量」である。時間で区切らずに、できるまでを目標にする。さすがです。2020/07/26

Bill

4
トヨタ式を勉強しようと思い購入したが、一般的な改善の方法が事例の概略とともに羅列されているだけ。トヨタがそれを徹底的に実行出来ているのは素晴らしいとは思うが、この価格の価値は無いかなぁ。残念ながら雑誌の記事程度にしか思えない。2018/10/16

Q

3
なぜ?と数回疑問を持つことで主に生産プロセスを改善する本。課題に対してなぜ?と複数回聞くことによってツリー状に原因が導かれる。これらの問題から根本原因を思われるものを対策することによって課題の再発を防止する。また会社を横断しての改善も必要とのこと。本書には上手く改善できたケーススタディが頻繁に登場する。しかしメーカーに勤務していた時代の遠い記憶を辿るにこの5W1Hを見様見真似で導入しても上手く改善手法をまわせていなかった。この手法の概要よりもトヨタ式コンサルタントがなぜ成功するのかを語る本が読みたい。2019/11/30

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