毒親サバイバル

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毒親サバイバル

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  • サイズ A5判/ページ数 160p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784046022806
  • NDC分類 367.3
  • Cコード C0095

出版社内容情報

親に押しつぶされなかった有名無名11人の、赤裸々な体験談。アルコール依存症の父親との顛末を描いた「酔うと化け物になる父がつらい」で
世に衝撃と共感をもたらした菊池真理子さんが
今度は毒親から生還した10人を取材してコミックにまとめました。

菊池さん自身も含めて登場する、有名無名の11人の人々が
親から受けた傷はみんな違います。

アルコール依存症の親、暴言と暴力の親、価値観を一方的に押し付ける親、
果てしなくお金をむしりとる親、そんな状況を見て見ぬふりする親……。
その体験談は赤裸々。

毒親に育てられた子どもたちにとっての最大の悲劇は、
「家族ってこんなもの」「これが当たり前」と思いながら育ち、
自分が悪い、自分がヘンだとの想いから逃れられないこと。
大人になってからは「連鎖」におびえること。

本書は、親と同じ道を選ばないために、全身、全力でサバイバルしていく11人のさまを、
リアルにコミック化した、コミックだからなしえた作品です。
本書が、傷を負って生きてきた人たちが、傷を負い続けないヒントとなりますように……。

【以下、はじめにより】

「どんな親でも子どもを愛してるんだから」 とか 「育ててくれた親に感謝しなよ」 とか
 「親と不仲のヤツはヤバい」 とか 「親を捨てるなんて不孝者」 とかとか。
そんなバカなこと、言わない世の中にしたい。

本当は、愛で満ちた天国のような家ばかりになるのが理想だけど、それがムリなら。

あの子が大人になった時、あたり前のように、親から逃げるって選択ができる世の中に。
逃げてから、さらに傷つけられたりしない世の中に。

それが私たち元子どもの、できることかなと思います。

菊池真理子








・はじめに
第1話 菊池真理子(マンガ家)のケース
第2話 朽木誠一郎(医療記者)のケース
第3話 成宮アイコ(朗読詩人)のケース
第4話 須藤正樹(編集者)のケース
第5話 成田全(ライター)のケース 
第6話 石山良一(会社員)のケース 
第7話 米沢りか(マンガ家)のケース 
第8話 アルテイシア(文筆家)のケース 
第9話 鳥海奏妃(タロット占い師)のケース 
第10話 二村ヒトシ(AV監督・文筆業)のケース 
第11話 伊藤洋子(主婦)のケース 
最終話

解説 親子関係のこれまでとこれから 
信田さよ子(臨床心理士) 



菊池 真理子[キクチ マリコ]
著・文・その他

内容説明

親に押しつぶされなかった11人の赤裸々な体験談。

目次

菊池真理子―マンガ家の場合
朽木誠一郎―医療記者の場合
成宮アイコ―朗読詩人の場合
須藤正樹―編集者の場合
成田全―ライターの場合
石山良一―会社員の場合
米沢りか―マンガ家の場合
アルテイシア―文筆家の場合
鳥海奏妃―タロット占い師の場合
二村ヒトシ―AV監督・文筆家の場合
伊藤洋子―主婦の場合

著者等紹介

菊池真理子[キクチマリコ]
埼玉県生まれ。2017年、アルコール依存症の父と家族のノンフィクションコミック『酔うと化け物になる父がつらい』(秋田書店)が大きな話題に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とろこ

82
毒親や毒祖父母に養育された子どもたち。彼らに共通しているのは、ある時期まで、自分の家庭は普通だと信じて暮らしていたこと。私自身、かなり変わった成育歴なのだが、昔は周りの皆も同様の生活をしていると思っていた。が、成人してから幼少期の体験を人に話すと、「よくグレなかったね」「そんな過酷な生活してきたように見えない」などと言われる。この漫画に登場するサバイバーたちは、ある程度、自分なりに過去の経験を咀嚼しているが、心に負った傷は消えない。親を許せないと自分を責めてしまいがちだが、許せなくてもいい。生き延びれば。2019/03/25

あっか

77
毒親育ち11人の生還経験を、ご自身もご経験がある著者がコミックにまとめた本。本当に色々なタイプがいて、ウチの親も毒親と言って良いんだ…と思える1冊になるかも。子どもにとって「これが当たり前、家族ってこんなもの」世間的にはむしろ恵まれていると思われることも…というのが確かにな、と胸が痛くなった。親を否定することは自分の人生を否定するようで苦しい。でも自分は被害を受けたと自覚することで一歩踏み出せるのは間違いない。そう考えるとわたしは早くに気付けた分まだマシだったのかもしれない。自分の道を見つけた皆さん素敵。2020/08/08

ででんでん

58
先に読んだ「逃亡犯とゆびきり」に出てくる、クローゼットに骸骨を隠し持った家庭が、フィクションではなく存在するんだ…と改めて愕然とする。もちろん許さなくていい。許したらだめ。登場する皆さんには、よくぞ押しつぶされずに生きてこられたと尊敬しかない。2025/02/13

ニッポニア

50
全く許さなくていい。多様性を認める時代、親が社会不適合者の可能性はある。分かり合える可能性など探らなくとも、生きていくことを優先して欲しい。今、幸せならとりあえずよかった。以下メモ。メンタルが辛い時、手首を切ってしまう前に氷をギュッと握る。毒親の介護問題、死んでほっとされる存在にはなりたくない。毎日腐ったものが出てくる食卓。温度差の違う家族。2023/06/24

きさらぎ

50
「毒親」など滅多にいるものではないと思っていたが、そうでもないのかもしれない。子供だから、殴られても大事なものを捨てられても性的虐待を受けても借金をさせられても腐ったものを食べさせられてもお弁当にウジ虫を入れられても五感すべてが硬直するような恐怖を感じても我慢しなければいけないのか。虐待は親と離れたら治まるものではなく、その後の人生や人間関係にまで影響を与えてしまう。そして本人が「被害」を自覚していないことも多いという。人に甘えられない私もきっと何かあるんだろうなぁ。今は愛情深い人にめちゃくちゃ甘えたい。2018/12/19

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