出版社内容情報
出口 剛司[デグチ タケシ]
著・文・その他
内容説明
東大の社会学が「ざっと」身につきます!
目次
第1部 社会の謎と正体を探求する(“社会”の謎と正体を探る;社会学の流儀 ほか)
第2部 身近な世界から出発しよう(家族の作り方;性愛と親密な関係 ほか)
第3部 働き方と職場の人間関係(人が働く/人を働かせる方法;日本人の働き方 ほか)
第4部 日常と非日常のインターフェイス(神話世界としての消費空間;宗教と社会 ほか)
第5部 社会学物語(社会の発展法則を解明せよ!;危機の時代にこそ、社会学を! ほか)
著者等紹介
出口剛司[デグチタケシ]
東京大学大学院人文社会系研究科准教授。1993年、一橋大学社会学部卒業後、2001年に東京大学大学院人文社会系研究科博士課程を修了。同年より立命館大学産業社会学部助教授。フランクフルト大学社会研究所客員研究員、立命館大学准教授(職位名称変更)、明治大学准教授を歴任。2011年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
羽雪*hane**
48
社会システムの授業がわからなすぎて、クラスメートに教えてもらった本。苦手な社会学の敷居が少し低くなって、授業の話を聴くことができるようになった。社会学の祖コイトから後期近代のハーバーマスやギデンズまで、ざっとポイントを押さえられるように文章とともに図で解説されていてわかりやすい。こんなに初心者向けの本を作っていただき有難いかぎり。2019/12/01
trazom
33
大澤真幸先生の640頁の「社会学史」を読む前に、この学問を概観したいと思っていたところ、偶然このタイトルが目に入った。「10時間で」はその通りだったが「大学4年間の社会学」が「ざっと学べる」ほど甘くはない。でも、著者の語り口は平明で、初学者には丁度いい。社会学がカバーする領域の広さ(社会、集団、家族、性愛、都市、情報、経済、雇用、労働、宗教、政治等)や、コント、スペンサーから、デュルケム、ヴェーバー、ジンメルを経て、パーソンズ、ハーバーマスに至る歴史も納得。勿論、本質的に分かったことには全くならないが…。2019/05/13
りょうみや
23
「大学4年間の○○が10時間」シリーズは初。文章とパワーポイントによる同内容の図解がセットになっていて分かりやすいと言えば分かりやすい。最初の入門書としてより理解の補助のための副読本としてよいと思える。あとがきで最近の文系不要論に対抗して読者に社会学の魅力を知って応援団になってほしいと訴えているところは共感する。2021/10/20
みち
17
社会学とは、私達が生活して当たり前の事を、考え言語化してくれている学問だな。と感じた。集団、家族、男女、都市、働き方、人間関係、宗教、政治などなど。特に欧米人と日本の働き方の違いが心に残った。欧米はジョブ型で日本は企業社会。社会が企業中心に組織され、企業の外に社会=居場所が存在しないような社会を意味する。との事。今は家族、会社以外のコミュニティが減ってきている気がする。友達とも希薄だと、仕事を辞めると孤独になる人は多いんじゃないだろうか。。2022/11/30
NORI
17
社会学の基本的なことを掻い摘んで説明してるので難しかったですが、勉強になりました。時間を置いて読み返したくなったら、読もうかと思います。その時は巻末に紹介されてる本にも挑戦したいです!2021/01/30