トヨタの失敗学―「ミス」を「成果」に変える仕事術

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トヨタの失敗学―「ミス」を「成果」に変える仕事術

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  • サイズ B6判/ページ数 240p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784046016300
  • NDC分類 509.6
  • Cコード C0030

出版社内容情報

70万部突破!シリーズ最新刊。「ミス」を「成果」に変えるトヨタメソッド「失敗=悪」。これが世間の常識です。だから誰もが「失敗などしたくない」と思いながら仕事をしています。
「失敗したら上司に叱られる…」
「 問題を起こせばまわりに迷惑をかけてしまう…」
「 失敗したら責任をとらされる…」

 このような事態が想定できるからこそ、
「失敗しないように無難に進めよう」
「失敗したら、バレないように隠してしまおう」
「いざとなったら力技でごまかそう」
 という発想になってしまいます。しかし、「失敗は避けなければならないもの」という意識でいるかぎり、失敗から目をそらす姿勢が強くなります。そして同じような失敗を繰り返すことになり、事態は悪化していきます。また、新しいことや困難なことへのチャレンジにしり込みするので、職場のチームも自分自身の成長も減速します。

トヨタの現場の第一線で活躍してきたトレーナーたちが、口をそろえて証言していることがあります。
「トヨタの現場では、たくさんの問題やトラブルが起きる。でも、『失敗』という言葉はほとんど聞かなかった」
 もちろん起きた現象だけをとらえれば、トヨタにもミスやトラブルなど大小さまざまな失敗がありますが、少なくとも現場レベルでは「失敗」という概念は存在しません。失敗したことをそのまま放置したら、それは文字通りの「失敗」に終わってしまいます。しかし、失敗に正面から向き合い、次に活かすことができれば、その失敗は改善プロセスのひとつとなります。「失敗」が「失敗」で終わらないのです。

 現場のメンバーが知恵を絞って、「なぜ不良が起きたのか」を徹底的に考えます。そして、問題を引き起こしていた原因を突き止めて、二度と不良が出ないような対策を実施し、そのしくみは、他のラインや工場にも展開することで、組織として強くなっていくのです。

 つまり、トヨタの現場では、問題やトラブルをよりよいモノづくりをするための「改善の機会」ととらえているのです。
トヨタの現場で働く人たちにとって「失敗」とは、改善へとつなげるチャンスであり、成果に結びつける「宝の山」です。
(はじめにより)

第1章 トヨタの改善は「失敗」から始まる
第2章 失敗を「視み える化」する
第3章 失敗を「成功」に変えるワザ
第4章 失敗を活かすコミュニケーション
第5章 失敗こそが創造を生む

(株)OJTソリューションズ[オージェーティーソリューションズ]
トヨタとリクルートが設立したコンサルティング会社。在籍40年以上のベテラン技術者がトレーナーとなり、豊富な現場経験を活かした人材育成、変化に強い現場づくり、儲かる会社づくりを支援。製造・食品・医薬品・金融など、さまざまな顧客企業にサービスを提供。著書は、20万部突破の『トヨタの片づけ』ほか、『トヨタの段取り』『トヨタ仕事の基本大全』『トヨタの問題解決』『トヨタの育て方』『[図解]トヨタの片づけ』『トヨタの上司』、文庫『トヨタの口ぐせ』『トヨタの片づけ』(すべてKADOKAWA)など累計60万部を超える。

内容説明

トヨタの仕事は「失敗」から始まる。「隠れたミス」発見!「気づかないムダ」激減!「スピード」向上!仕事の「質」と「速さ」を変えるメソッド公開!

目次

1 トヨタの改善は「失敗」から始まる(失敗は改善のタネ;「真因」をつぶせ ほか)
2 失敗を「視える化」する(失敗は隠れるもの;「放置」は悪である ほか)
3 失敗を「成功」に変えるワザ(「標準」で失敗が激減する;安全と品質は「ルール」で守る ほか)
4 失敗を活かすコミュニケーション(「後工程はお客様」と考える;「答え」は教えない ほか)
5 失敗こそが創造を生む(失敗するから成功できる;「プロセス」にスポットを当てる ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

5 よういち

94
トヨタに「失敗」という言葉ない。失敗は改善のチャンス。失敗こそが成功につながる宝の山。失敗に向き合い、組織を強くしていく具体例◆その徹底ぶりはトヨタらしい。現場サイドだけではなく、経営サイドにもそうした精神が根づいているというのが最大の特徴だろう。◆失敗は強い組織になるための貴重な学びの機会。失敗こそが「宝の山」/起きてしまったことはとやかく言わない。なぜ起こったのかを追求し、再発しない”仕組み”を作ることにエネルギーを費やす。/自分でなんとかするが、問題を見えなくする/基準というモノサシ/答えは教えない2020/04/24

Yuma Usui

26
失敗について、トヨタの現場でどう対応しているのか紹介した一冊。失敗こそが成功につながる「宝の山」として失敗の真因を探し改善する方法を教えてくれる。『「自分でなんとかする」が問題を見えなくする』『基準のないところに改善なし』『いちばんタチが悪いのは、人を育てられない「いい人」だ』などが印象深い。問題の優先度を決めるのに、重要度、緊急度、拡大傾向の3つの視点から考えるというのは真似してみたい。2019/08/21

犬こ

19
トヨタは大規模に生産ラインを持っているため数々の失敗も多く、その失敗から品質の向上を常に追い続け、それを社内のみではなく、社外の失敗も一緒に考えるというスタンスが、世界のトヨタであり続けているのですね。メーカー生産ラインには、参考となる本でしょう。2017/07/07

15
リミテッドにて ●失敗を次に活かす ●原因を取り除かないと何度も問題発生 ●人を責めるな、しくみを責めろ ●ヒト、モノ、カネ、時間に余裕があると問題に気づきにくい ●基準がないところに改善なし ●しっかりボルトをしめる。しっかりの度合いに個人差 ●定点観測で失敗を防ぐ ●できるはず、わかったつもりは失敗招く ●信頼しても信用するな ●少しでも改善進めば叱らない ▷余裕があるとたしかに問題は見えずらいよね。2020/06/06

Kei

14
標準。基準。定点観測。横展開。ムリ・ムラ・ムダ。後工程はお客様。大部屋方式。失敗を書き残す。コミュニケーションが問題をあぶり出す。元に戻すならプロセスを分析せよ。トヨタが大事にしていることは、人とチャレンジ、そして失敗への対応力。根本的に人材を大事にし、育成に時間をかける。そして、チャレンジさせ、失敗を分析し、蓄積させ、共有していく。チャレンジが大事という企業は多いが、失敗しても次に活かせる仕組みがトヨタ程あるのは珍しいのではないかと思う。全ての行動がロジックツリーのように理にかなっていると思った。2016/09/23

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