新人物文庫<br> ここまでわかった!卑弥呼の正体

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新人物文庫
ここまでわかった!卑弥呼の正体

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  • サイズ 文庫判/ページ数 272p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784046010322
  • NDC分類 210.3
  • Cコード C0121

内容説明

邪馬台国の女王「卑弥呼」の正体は、大きな謎です。生きていた時代や名前もわかっているのに、これほど実像が見えない人物が他にあるでしょうか。本書では、卑弥呼という人物の実像に迫るべく、9つの説を取り上げました。記紀編纂当時から言われているもの、最新の研究成果から提唱されたものなど、卑弥呼のミステリアスさを教えてくれます。

目次

第1部 徹底検証!卑弥呼の正体(天照大御神説―統計学的年代論が導く、最高神の時代;神功皇后説―同一人物説を唱えた『日本書紀』の編者たち;倭迹迹日百襲媛説―箸墓古墳=卑弥呼の墓か;倭姫説―天照大神の鎮座すべき土地を求めた皇女との類似点;甕依姫説―『筑後国風土記』にみえる、荒ぶる神をおさめた女王か?;卑弥呼機関説―男王を補佐した地位の呼称、「卑弥呼」は二人いた?;九州の巫女王説―卑弥呼王権の誕生は北部九州の遺跡からしか追えない;出雲族説―国譲りの舞台、葦原中国が邪馬台国だった?;外国人説―卑弥呼は公孫氏?独自の展開をみせる卑弥呼像)
第2部 卑弥呼と邪馬台国を知る7つの論点(『魏志』倭人伝にみる卑弥呼の足あと;邪馬台国周辺諸国の実像;東アジア世界から「親魏倭王」を見なおす;入れ墨が示す海洋民たちの記号;倭奴国王と倭国王師升をめぐる国際環境;本居宣長の邪馬台国・卑弥呼観;巨大遺跡でたどる、卑弥呼の時代)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

BIN

7
卑弥呼に関して記紀で言うと誰だろうという候補を紹介しているのが前半で、後は魏志倭人伝とかからの憶測や古墳のことを書いている。第1説目の天照大神説が一番面白かくて、なるほどなと思うものの、結局全くわかってないのが実情だなと思いました。新資料が出てこない限り憶測の域はまず出ない。伴野さんが何かの本で書かれてたように三国志の原本でも出土したら変わってくるかもしれない。2016/06/02

みにみに

4
色んな説が紹介されていて面白かった。一般的には箸墓古墳=卑弥呼の墓説が有力だろうけど、九州説も説得力あるし、ますます謎が深まる~。個人的には出雲族説(唐古・鍵遺跡が邪馬台国)がいいな~と思った。2015/01/07

Jimmy

2
邪馬台国ではなく、卑弥呼からアプローチするという特集。とはいえ面白くはありましたが、そのアプローチも一冊は通せなかったので企画倒れといえば企画倒れ。2015/10/25

Jimmy

1
今並行して読んている中田力の「日本古代史を科学する」が存外に面白いので、この卑弥呼論の寄せ集めがどれも陳腐に感じられて残念だが、どの論も結局どこかは「〜と考えてよかろう」とか「〜と考えるべきである」とか自分の都合の良いように解釈しているのが透けて見えるので興ざめ、という事であるのだが。2021/07/07

hyena_no_papa

1
邪馬台国はどこか?という疑問があれば、当然、卑弥呼は誰か?という疑問も生じる。書名としては前者が圧倒的に用いられるが、論考の対象として後者も決して前者に劣るはずはない。第1部の冒頭に安本美典氏を配したのは当然。氏は古代史研究の当初から卑弥呼にも注目し『卑弥呼の謎』を昭和47年に既に出している。欲を言えば、「研究史卑弥呼」的な構成に徹したほうが良かったのかも。第2部は、恐らく読者サービスなのだろうが、蛇足気味か?ともあれ、邪馬台国について考える上での〝座右の書〟としての資格は十分備えていると言っていい。2019/08/29

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