- ホーム
- > 和書
- > 教養
- > ノンフィクション
- > ノンフィクションその他
内容説明
「目標は低いほどいい」「勝負に感情はいらない」「技術より“視点”が大事」17歳で世界一、34歳の今も勝ち続ける著者が語る勝敗を分けるポイント。
目次
01 視点を高くする―ストリートファイターZERO3全国大会、17歳
02 感情を支配する―Evolution2003、22歳
03 成長とは変わること―闘劇2004。23歳
04 飽きても続ける―プロ・ゲーマーになる、28歳
05 「ここ一番」で勝つ―MADCATZ UNVEILED JAPAN、32歳
06 才能を越える―今の僕が思うこと
著者等紹介
梅原大吾[ウメハラダイゴ]
1981年青森県生まれ。日本初のプロ・ゲーマー。14歳で国内最強となり、1998年、17歳で世界大会で優勝。その後一度はゲームの世界を離れ、介護職員として働いていたが、2009年の大会優勝をきっかけに復活。世界的ゲーム機器メーカーMadCatzとプロ契約を締結する。同年8月「世界で最も長く賞金を稼いでいるプロ・ゲーマー」としてギネスに認定(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
徒花
288
同じ著者の本を続けて2冊読んだが、どうにも肌に合わない。その理由を考えると、この著者の場合、自分の経験をベースにそれを一般化・断定しているからではないかと思った。つまり、「この人はそういうやり方で成功したけど、それは自分には当てはまらないなぁ」と感じてしまうのだ。また、とにかく「勝つ」という言葉が頻出するが、個人的にこの言葉にあまり魅力を感じないことも原因のひとつであるような気がした。あと、よく考えれば、私は格ゲーがそんなに好きじゃなかった! まぁ、人によってはいい本かもしれない。2016/03/03
たらお
20
自分の型をもち、勝ちに行くために無理にスタイルを崩さない考え方は、メジャーリーガー大谷が相手チームにシフトを敷かれていても、空いているスポットへ流し打つことをせずに、あくまで自分のスイングに心掛けることと似ている。大会の優勝を目標にするのではなく、成長することを念頭に置くとこなんかも、大谷の考えと近い。物事を極めるという点では、2人とも近いものがあると感じる。同じタイトルを数年間続けるマンネリに陥らないように、1日ごとの成長のハードルを低くして、継続するのも才能。YouTubeで対戦をみてても面白い。2025/02/14
山川欣伸(やまかわよしのぶ)
19
筆者のプロゲーマーとしての経験に基づいた、成長とモチベーションに関する深い洞察が得られた一冊。著者は、外部評価に囚われず、日々の小さな成長を実感することが重要だと説く。そのために、一日一つ成長を記録する習慣を提唱している。このシンプルな習慣が、モチベーションを維持し、さらなる成長へと繋がる「成長のループ」を生み出すという。また、筆者は高い目標よりも、達成可能な目標を立て、小さな成功体験を積み重ねることを推奨する。本書を通じて、より充実した日々を送るためのヒントを得ることができるのではないだろうか。2024/09/19
プランクマン
17
学生の頃、ウメハラ同様に格闘ゲームにハマっていたけど、全然強くなれなかった。その理由がかなりの期間を経た今、この本を読んで良くわかった。そしてその理由は、別にゲームに限ったことではない。 今こうして遅れながらも自分なりに原因の対策をしているつもりなので、少しずつでも小さな成果を積み重ね、継続しようと改めて思わされた。2020/12/04
空猫
17
図書館。プロゲーマーが半生を振り返り、「どの時代に何を考えて行動していたか」を具体的に書いている。一般人向けの配慮があり、難解な定義付けの言葉も一切なく、衒いも虚飾もなく平明に自身が伝えたいことを述べていて、最大限の誠意と静かな情熱を感じることができる。「勝ち続ける64の流儀」とあるが、勝つための秘訣を箇条書き風にしたことにそれほどの意味はなく、勝敗を頻繁に残酷に分割したがる世間のなかで、考え続け悩み続けてきた人間の軌跡こそが本懐。自分で考え、自分を叱ってこそ、自分で自分を褒められる一生を成せるのだろう。2016/01/24