内容説明
戦後の皇室は、昭和二十二年(一九四七)施行の新「皇室典範」によって完全な一夫一婦制となる。初代神武天皇以来、連綿と父系の血縁家系を繋いできた天皇家。その歴代天皇の生母のうち、約半数が「正室」である皇后、約半数が「側室」の妃・夫人・嬪・女御・更衣・典侍などであった。皇后に子が生まれず、生まれても早逝・廃嫡などで皇位につけない場合、側室が産んだ庶子のうちの一人が即位して父系の皇統を受け継いできたのである。後継天皇となる皇子・皇女を産み育て、ときに天皇の役割を代行し、宮廷を陰で動かした歴代「后妃」たちの系譜・事績などを網羅した完全保存版。『歴代天皇125代総覧』の続篇!
目次
初代・神武天皇/皇后・媛蹈鞴五十鈴媛命―初代皇后は大和と摂津に勢力をもつ豪族の娘
欠史八代
第10代・崇神天皇/皇后・御間城姫
第11代・垂仁天皇/皇后・狭穂姫命・日葉酢媛命―垂仁天皇殺害未遂事件をめぐる二人の皇后
第12代・景行天皇/皇后・播磨稲日大郎姫
第13代・成務天皇/皇后・未詳
第14代・仲哀天皇/皇后・神功皇后―熊襲・新羅征討伝承を遺す「息長帯天皇」の実像を探る
第15代・応神天皇/皇后・仲姫命
第16代・仁徳天皇/皇后・磐之媛、八田皇女―仁徳天皇をめぐる二人の皇后の嫉妬劇
第17代・履中天皇/皇后・草香幡梭皇女〔ほか〕
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