中経の文庫<br> 誰も書かなかったダンテ『神曲』の謎

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中経の文庫
誰も書かなかったダンテ『神曲』の謎

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  • サイズ A6判/ページ数 240p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784046000842
  • NDC分類 971
  • Cコード C0190

内容説明

ダンテ自身が地獄・煉獄・天国を巡り、見聞したことを書き記した『神曲』。ただ、14世紀のイタリアに住む人々に向けて書かれた本であるため、現在の日本人が理解するには難しい部分も少なくない。本書は日本人が『神曲』を味わうために必要な知識と、疑問に思いがちな箇所を丁寧に解説。より『神曲』を楽しめるようになるための一冊である。

目次

第1章 『神曲』誕生の謎(『神曲』とはどのような物語か?;あらすじで読む『神曲』;『神曲』はいつ頃書かれたものなのか?;ダンテが『神曲』を書いた理由とは?;なぜ『神曲』はトスカーナ語で書かれたのか? ほか)
第2章 地獄篇が描いた“Inferno”の謎(ダンテのキリスト教観とはどのようなものか?;ダンテが描く「地獄」は、日本の「地獄」とどのように違う?;『神曲』の地獄はどのような構造になっているのか?;罪の軽重はどういう基準で決められたのか?;なぜダンテの案内人がローマの詩人だったのか? ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

チェ・ブンブン

18
もうすぐ島田雅彦教授の授業内試験だ。というわけで、「神曲」の復習。自殺と散財が同等の罪な理由が、どちらも「自分のものを奪うこと」だという新しい発見もあり、作品の背景も確認できたので良かった。テスト終わったら、ダン・ブラウンの「インフェルノ」読もうかなー2013/12/13

misui

3
情報の整理といくつかの疑問点の解消に…といってもそう大した本ではないけど、皇帝党と教皇党の争いや白党黒党についてなどはわかりやすいのでは。辺獄のサラディンが登場する『賢者ナータン』は『デカメロン』でも気になってたので読んでみよう。煉獄と免罪符の関係も掘りたい。2019/02/01

白としろ

1
神曲という日本語訳は森鷗外(原作は「(神の)喜劇」)。地獄篇、煉獄篇、天国篇の要旨。叙情性をだすためにトスカーナ語。「饗宴」「帝政論」他の作品の集大成。永遠に続く地獄に対して、煉獄は「いつか救われるはずの世界」であり、輪廻転生など仏教で捉えられる地獄に近い。ムハンマドに対する仕打ちと、辺獄にいるイスラム世界の英雄サラディン。辺獄には他にカエサル、ソクラテス、プラトン、プトレオマイオスなどキリスト前に活躍した人で積極的には罰せられない。煉獄という概念を取り入れたカトリックが免罪符を売り暴利をむさぼって腐敗。2016/04/01

1
ダンブラウンのインフェルノからの流れ。文字だけ流しただけな感じで、ちんぷんかんぷん…。子守唄になりそうな(笑)不得意分野なので余計?解釈する人によって内容いろいろになりそうな感じ。2014/09/07

maria

1
名前だけは知っている作品だったので、入門書としてざっと読むのにいいかも、と思って購入。とりあえず読み切ったけど、面白くなくて後悔。ダンブラウンも読むつもりはないので、ますます後悔。ちゃんとぱらっとでも立ち読みしてから買わないとダメだな・・・反省。2014/02/07

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