出版社内容情報
きらきらとかがやく体をもつ昆虫たち。その美しい色のひみつにせまります。他の本には載っていないめずらしい昆虫の写真も満載。本書のテーマは「構造色」!
コガネムシやタマムシなど、メタリックなかがやきをもつ昆虫たち。その独特な色は「構造色」とよばれます。
構造色は、通常の色素による発色とは異なり、構造体に光が反射して見える色のことをいいます。つまり、かがやく昆虫の美しい色は、昆虫の体に反射した光の色なのです。
この構造色は、身のまわりにたくさん見られます。虹、魚、1万円札… etc.
また、構造色のしくみを応用して、色あせずにかがやく塗料や繊維も開発されています。このように、生きものの特性を人間社会に生かす研究のことをバイオミメティクスといいます。
昆虫の体にかくされたひみつが、じつは私たちの身近なところにも生かされていることが実感できる一冊。バイオミメティクスの入門書としてもオススメです!
中瀬 悠太[ナカセユウタ]
内村 尚志[ウチムラタカシ]
野村 周平[ノムラシュウヘイ]
内容説明
コガネムシやタマムシなど、メタリックなかがやきをもつ昆虫たち。かれらはどのようにして美しいかがやきをつくりだしているのでしょうか。昆虫の色とかがやきのひみつにせまります!
目次
かがやくコガネムシのなかま
かがやくカミキリムシのなかま
かがやくタマムシのなかま
かがやくオサムシのなかま
かがやくハムシのなかま
かがやくゾウムシのなかま
かがやくハチのなかま
かがやくチョウのなかま
著者等紹介
中瀬悠太[ナカセユウタ]
1985年三重県出身。国立科学博物館特別研究生。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。博士(人間・環境学)。生態がほとんど明らかになっていないネジレバネという寄生性昆虫と、その宿主である虫の研究が専門
内村尚志[ウチムラタカシ]
1981年東京生まれ。慶應義塾大学政策・メディア研究科修士課程修了。大学在学中に、フランス語、スペイン語、ドイツ語を習得。絵とテキストの組み合わせによる表現に魅せられ、絵本とイラストレーションの制作に専心する。第16回ピンポイント絵本コンペに入選(2015)、40周年記念「クレヨンハウス絵本大賞」で優秀作品賞を受賞(2016)
野村周平[ノムラシュウヘイ]
1962年佐賀県生まれ。1990年九州大学大学院農学研究科単位取得退学。農学博士。1995年4月より国立科学博物館動物研究部に勤務。陸生無脊椎動物研究グループ。研究主幹。専門は、日本およびアジア産コウチュウ目ハネカクシ科アリヅカムシ亜科の分類学、形態学および生態学的研究。近年では甲虫に限らず昆虫全般のバイオミメティクス研究を行っている。九州大学客員准教授。日本甲虫学会会長、日本昆虫学会副会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紫陽花と雨
carl
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
なま
HMax