内容説明
跡継ぎと血統問題に絶えず悩まされてきた歴代将軍の裏事情と、将軍交代をめぐる水面下の暗闘の内幕を探る!
目次
Q&Aでわかる将軍職継承10の疑問
徳川15代将軍継承の謎(初代家康から2代秀忠へ;2代秀忠から3代家光へ;3代家光から4代家綱へ;4代家綱から5代綱吉へ;5代綱吉から6代家宣へ;6代家宣から7代家継へ;7代家継から8代吉宗へ;8代吉宗から9代家重へ;9代家重から10代家治へ;10代家治から11代家斉へ;11代家斉から12代家慶へ;12代家慶から13代家定へ;13代家定から14代家茂へ;14代家茂から15代慶喜へ)
失脚した幕閣たち―幕府実力者たちの栄光と挫折
図解 将軍をめぐる幕閣の派閥と組織
慶喜から家達へ―その後の徳川家
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
heslkst
9
もっと軽いのかなぁと思ったが、意外と構成しっかりしていた。 全部の将軍を知っているわけではなかったが、引き継ぐには引き継ぐなりの思惑や時代背景があるなぁと。 それは今の世の中でもそんなに変わらないなと… おもしろかったです2016/10/27
プリン
3
『~の謎』的な歴史モノには興味はありませんが、本書の筆者の多くが真っ当な研究者の方々なので安心して読みました。しかし、「将軍位の継承」に絞った内容であり、ちょっと物足りなく感じるところも多々ありました。酒井忠清による宮将軍構想はちょっと面白いかも…。2013/12/15
カズザク
1
8代吉宗から9代家重へ、将軍代替わりを題材にした小説を読んだ直後、古本市でこの本を発見。他の代替わりの時にも、様々なドラマが?と思い購入。直系断絶、黒船来航、幕末等、大問題を抱えている時の代替わりは、ドタバタ・あたふたで、ドラマが盛り沢山である。歴史にタラレバは無いけど、田沼意次の重商主義政策、徳川慶喜の今の政府のような新体制が続いていたら、その後の日本がどう変わっていたのか?にも興味を覚える。江戸幕府の政の仕組み、時代の変化に伴う政の変化等、初めて知る事が沢山あった。御三卿が何なのかも、初めて理解である2024/08/18
almadaini
1
切り口的に興味があったので。しかし徳川15代でもいろいろあるんだな、と。2014/07/26
ふくいち
0
文庫本なので気軽に読めると思いきや,学者の先生方のオムニバスで,本格的。定説にこだわらず自説も述べられている。頁数の制約上,深く掘り下げられないのは仕方ない。将軍承継がテーマではあるが,忠臣蔵や田沼意次等も扱われていて,承継に関する記述は3分の2以下。特に直系が途絶えた時の将軍選定,八代が尾張継友でなく紀州吉宗になった理由,十一代が御三家でなく御三卿の一橋家から選ばれた経緯等を詳しく知りたかった。宮将軍の話は初耳。源氏が滅んだ時の北条ほどの力は酒井忠清になかったのだろう。実現可能性はいかほどだったのか?2015/12/24