内容説明
風呂につかる体も、泳ぐ魚も帆走する船も、ゆらめく泡も、たゆたうプランクトンも、みなアルキメデスの原理にしたがっています。本書で科学の法則を知れば、これまで見過ごしてきた自然現象が、突然意味を持ち、宇宙のしくみと秩序について、楽しく理解が深まることでしょう。
目次
第1章 日常役立つ科学の法則(そこは一番危険な車両―運動の第二法則;本当は恐ろしいノートパソコン―熱力学的エネルギー保存則;クルマは急に止まれない―摩擦の法則 ほか)
第2章 こんなところで働いている意外な法則(イカとロケットの共通点は?―運動の第三法則(作用・反作用の法則)
重力でなければ電磁気力―クーロンの法則
日常これほど役に立つ法則はない―万有引力の法則 ほか)
第3章 知っていると見方が変わる自然法則(三毛猫にあてはまらない―メンデルの第一法則(優性の法則)
近づく列車の警笛は大きい―ドップラー効果
どうして夜空は暗いのか―ハッブルの法則 ほか)
著者等紹介
小谷太郎[コタニタロウ]
1967年生まれ。東京大学理学部物理学科卒。博士(理学)。専門は宇宙物理学および観測装置開発。理化学研究所、NASAゴダード宇宙飛行センター、東工大、青山学院大などを経て大学教員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ハルシオン
2
ほとんどは物理の授業で一通り学んだことのある法則だった。久しぶりに物理について学ぶのは面白かった。 身のまわりで起こる様々な現象について、日々の生活のなかで少し意識してみようと思う。2018/05/06
teketeke
1
★★★★★ 読みやすくて面白かったです。 「子が親や祖父母に似ることは誰でも知っている現象ですが、その仕組みが知られるようになったのはここ100年ほどのことです。」
ニゴディー
1
取っつきにくい数式などをできるだけ使わずに、身近な例えで物理法則についてなどをわかりやすく解説しようというのは伝わってくる。一つ一つの項目は短く読みやすいがどれも少し表面的すぎるかなと。もう一歩深く踏み込みつつわかりやすく書かれていると良かったんだけど。おしい。2019/09/03
15deossan
1
身近な現象を例にとって約26コの法則を解説している。そのほとんどは、物理学の基礎的な法則(だと思う)。一つの法則につき10Pほど。一つ一つが短いので気楽に読めた。また、一般的な入門書の解説とは違ったフランクな説明や例えで、わかりすい。(ちなみに、著者はNASAの元研究員。すげぇ。)ただ、物理が死ぬほど苦手な自分にとっては、それでもまーまー難しかった・・。でも、基本の再勉強になったので読んでよかった。2016/02/27
伊達酔狂
1
★★★2013/12/25