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出版社内容情報
――「ととさーん、今からさか上がりをするよ。見てないとしょうちしないよー!」
かつて、そう言って“私”の視線を独り占めしようとしていた幼い娘も、今や自分の部屋を持つ小学4年生。一方で、天真爛漫な小学1年生の息子は、公園で拾った石ころを宝物のように“私”へと差し出す。変わりゆく子供たちの成長と、今、この瞬間にしか存在しない家族の体温。
――「変わっていく日々に、変わらない眼差しを」
本作は、『急がなくてもよいことを』の漫画家・ひうち棚(たな)が、自身の家族との日々を綴る随筆漫画です。繰り返される季節、不意に訪れる成長の寂しさ、そして眠りにつく前の他愛のない約束。過ぎ去れば忘れてしまうような“今日”という一瞬を、筆者は慈しむように描き留めます。
――「ずっとそばで見守れないなら、せめてずっと、見失わないように」
「誰かに自分を見つめていてほしい」という子供たちの切実な願いは、私たちが慌ただしい日常の中で抱く「誰かと繋がっていたい」という想いへと重なり合います。二度とは戻らない“今”を、同時代を生きる“あなた”と分かち合うために。かつて公園で掘り起こされた“化石”が、あの日、父と子がそこにいた証であるように――名前のない今日は、いつか宝物に変わる。
優しく温かな眼差しに満ちた、家族の記録です。家のどこかにある、懐かしいアルバムの写真を眺めるように、ゆっくり少しずつ読んでいただきたい一冊が、できました。
◎WEB漫画誌『コミックビーム:Q』公式X
@COMIC_BEAM_Q
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
コリエル
4
ひうち棚待望の連載作品。前作にもあった子供たちの日常風景を中心に据えた私小説風の作品になっている。同時に、家族で出かけたさまざまな場所で切り取られる風景も印象的な一作。父親視点で捉えた小学生の子供たちだが、親へのラフな口調などにリアリティがあって良い。娘さんはもう小学校中学年を終えようとしていて、次の単行本が出る頃には作中での言動行動も大きく変化しているかもなと人様の子供の成長に時の流れを見る。2026/10/10
たけのこ
2
ひうち棚先生の新作に日常エッセイですね。 ひうち棚先生がアナログで描かれていると知っているから、というのもあると思うのですが、トーンを使わないこの雰囲気に温かさを感じます。表紙からしていいですよね。2026/10/15
辺野錠
1
前作が良かったので新作が出たのがありがたい。今回もちょっとした旅行や自転車の練習と安定して何かが起こる訳でもない日常を切り取っていた。この何も起こらなさがいい。生活感の溢れる絵のタッチも良かった所。子供の呼び方が変わっていたし次もまた細かい描写に成長や時間経過を感じるんだろうか。2026/10/15
okiaki
1
つげ義春のような劇画チックな作画で子どもとの日常エッセィ漫画をやるという『よつばと!』に近い試みの秀作。しかし子どもに父母のことを「ととさん・かかさん」と呼ばせているのに強烈な違和感があった。昨今流行の「じいじ・ばあば」呼びにも物凄い嫌悪感があるので、かなりしんどかった。せっかく面白いのに苦しくなってくるというレベル。本当か!?本当に日常でそう呼ばせているのか!?となってしまう。何らかの方言なのかもしれないし、その場合は申し訳ないけど、あまりにも自分の文化圏と縁遠かった2026/10/15
ユーキ
1
親であることの大変さ、幸せさ、切なさ2026/10/15
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