内容説明
「あぁ…幽霊が見たいなぁ」―オカルト好きな幼なじみの少女・ちーちゃんに振り回されつつも、穏やかな日常を送ってきた少年・悠斗。高校入学を機にオカルト研究会に入った、ちーちゃんの“香奈菱高校七不思議”探究につきあわされた悠斗は、そこである怪異に遭遇する。以来、二人の“変わるはずのない日常”は崩壊し…。いつか終わりのくる少年少女の青春時代、それを瑞々しく描いた、日日日の鮮烈デビュー作、復活。
著者等紹介
日日日[アキラ]
1986年生まれ。2004年、高校在学中に第8回角川学園小説大賞・優秀賞を受賞。他に第6回エンターブレインえんため大賞・佳作受賞などをはじめ、合計5冠の新人賞に輝く。デビュー以来、ライトノベル、一般文芸、漫画原作とジャンルにとらわれず精力的に執筆を続け、著作はすでに50冊を超える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Yobata
23
立ち寄ったBOOKOFFで発見,購入。新風舎版は既読済み。香奈菱高校シリーズ第一弾。角川として再版するにあたり「うそつき」同様スマートに修正され、十代の男の子が抱える鬱屈さなどが多少薄くなってるらしいけど、ちーちゃんとモンちゃんの鬱々とした日常と非日常の境目を歩く崖っ淵感という本作の醍醐味はスマート修正されても健在。そんなギリギリで保ってたように見えた関係も青春の一コマであんな結末まで行ってしまうのはやはり残念…。ちーちゃんはそこまで張り詰めてたんだよね…。2015/03/14
あっちゃん
22
初読み作家さん!デビュー作という事で、ぎこちないのか、元々こういう作風なのか?学生らしい危うさが淡々と書かれているといった感じ!2014/02/08
りこ
12
高校時代のデビュー作の改訂版と知って読んでるせいか、ちょっと未熟な部分が目につくが、まぁ概ね読める作品。不思議と惹き付けられる。2015/06/13
あおむけ
11
日日日さんのデビュー作と聞いて。鬱々とした雰囲気だと思って読み進めましたが後半はもうホラーでした。ちーちゃんもモンちゃんも少しずつおかしくなっていくのが怖かった。鳥肌2014/09/22
凪
11
先に次回作「うそつき」を読んでいましたが、こちらもいいですね。登場人物がみな不安定で、彼らがどう動くのか、読み進める手が止まりませんでした。ラストはまさに予想外の展開で驚愕。次は「ピーターパン・エンドロール」を読もうと思います。2012/02/23
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