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出版社内容情報
子ひつじたちに最大のピンチ到来!
なるたまや佐々原。そしてなぜか仙波もきていた山奥のアルバイト先。そこは一切鏡が無く、中も外も全て白黒の不思議な館。主人の少女の言動もどこか不可解で――! 「鏡をみたら……」館の謎に仙波が挑む!!
内容説明
“なるたま”こと成田真一郎と佐々原は、会長命令で一緒に泊まり込みアルバイトにやってきた。そこは“万鏡館”という名前とは裏腹に一切鏡がなく、中も外も全て白と黒で統一された不思議な世界。なぜかそこから仙波も現れ―!?館の主人である美少女が「鏡を見る」ことを禁じたワケは?そして彼女の不可解な言動に隠された一族の秘密とは!!抜け出せない館で次第に疑心暗鬼に陥る子ひつじたちを救うため、仙波が館の謎に挑む。
著者等紹介
玩具堂[ガングドウ]
千葉県出身。第15回スニーカー大賞において『なるたま―あるいは学園パズル』で“大賞”を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
23
夏休み回。いつもとは違う、万鏡館という鏡のない、持ち込みも禁止な館でバイトを行う話でした。特殊な環境下で皆が不安定な状況になる中、会長や仙波さん、佐々原さんに若干心境の変化が伺える一方で、なるたまは会長に戯れて手痛い反撃を食らい、館の女主人芳花さんと深夜にお茶して佐々原さんに正座で説教食らったり、一緒に芳花さんを追ったり、仙波さんのあられもない姿を目撃したり、相変わらずな感じで対照的でした。しかし仙波さんの考察も、なるたまの決断で初めて意味をなす関係は相変わらずで、芳花さんの考察も少し興味深かったです。2013/12/20
芳樹
20
【放題】人里離れた山中の「万鏡館」で泊まり込みのアルバイトをすることになる今回は本編の番外編的長編でした。万鏡館という名前にもかかわらず鏡は一切無く「鏡をみること」自体が禁じられる理由、館の主人であるサトウの友人・芳花が抱える秘密は何か。学園青春ものではなく幻想小説的雰囲気の中進むストーリーにゾクゾクさせられ、仙波さんの名推理にまたも唸らされる今回でした。これは傑作。2025/01/05
華臨
14
今回は学校を飛び出し合宿と称して「万鏡館」という鏡一つない館へと赴く子羊のメンバー。 短編ではなく珍しく?一つの長編となっていましたねー。 キャラクターの内面が一段と深く見れたので個人的には良かったかなぁと思ってみたり長編よりは短編的なものの方が好きかなぁと思いました。 そしてなるたまの印象が薄いと思ってしまったのは私だけでしょうか。 次の巻は文化祭というまたもやイベントものなのでどうなっていくのか楽しみです。 私は馬鹿なんで色んな謎が最後の最後でしかわからないというw2011/11/07
ツバサ
13
シリーズ初の長編。学園から飛び出して鏡のない館で問いかけられる謎が今までとは違った雰囲気で、作者も述べていましたが迷走しているのは感じましたが、これはこれで良かったのかなと。仙波の心境が多くて、彼女も変化していくのかな。会長や佐々原も魅力が出てました。2021/04/03
シュエパイ
10
屋敷物ですな、GJ!(好物)それにしても、館にきてまで、エアーぱやきのさんが活躍するとは(笑)折角膨らませてあげたのに、災難なw あぁ、それにしても、なるたま以上に"なんで呼ばれたのか必然が無い"子がいるのだけれど・・・いいのかな??2011/11/13