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内容説明
気がつくと、ぼくたちは向う側の世界にいた。ビルは崩れ落ち、民家は焼けただれたまま放置されている。人影はない…。そこは廃墟と化した東京だった。2つの世界の消滅に対して、ぼくたちができることは何なのか?すべての手がかりをつかむキタロウはどこにいるのか?不安がつのるぼくたちの前に、武装した2人組が現れ、タカシを撃った…。「イース失われた王国」の作者が贈る超SFファンタジー意欲作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
クローカ
3
ヤングアダルト小説。今読めば色々と古臭く感じるところもありますが、素晴らしかったです。SF、セックス、ドラッグ、『子供には刺激が強い』と思われる要素がこれでもかと詰まっていて、そういった猥雑な世界を想像して少しだけ背伸びをする感じ。というのが僕はとても好きでした。共感を前提とした過激さではなく、未知の世界の言い知れない複雑な味わいが今のライトノベルにももっとあって良いはず。読書は甘露な毒なのだから。2012/03/17
読み人知らず
3
うーん、面白かったようなそうでもないような。昔読んだときはもっと面白かったように感じたのだけど。サイバースペースのところとか好きだったんだけどな。最後の終わり方もまぁまぁよかったし。でも何か物足りないのは昔読んだときの気持ちが残ってるからかな^^2010/03/07
ユッチー
2
今から30年近く前に書かれた小説だが、今読んでも新鮮だ。2024/06/14
unknown
2
ジュヴナイルものかと思わせた上巻から一転して、下巻ではハードな方向性へとシフトしていく。20年近く前だから流石に時代を感じるところは多いのだけれども、良い意味で欲張ってネタを放り込んでて、パラレル・ワールドとタイム・パラドックスとサイバー・スペースの三連荘には、思わずニンマリとさせられる。そして気づいたら因果律も収束しちゃう。広げに広げた風呂敷を畳みきれているかは結構アヤしいのだけれども、作者の本作にかけた強い意気込みはしかと受け取った。今なお根強いファンがいるのもなるほど納得。2011/11/05
サンドルバ
0
強い、物語。2012/11/12