出版社内容情報
キリスト教、イスラム教、ユダヤ教のうち、真の宗教はどれか? 舞台は十字軍時代のエルサレム。難題を突き付けられたユダヤ教徒の商人ナータンが「三つの指環」の寓意で示した和合の道は、人々を大きな奇蹟へと導く。寛容とはなにかを問う啓蒙思想家レッシング(1729-81)の代表作。分断の時代に読まれるべき古典。
内容説明
キリスト教、イスラム教、ユダヤ教のうち、真の宗教はどれか?舞台は十字軍時代のエルサレム。難題を突き付けられたユダヤ教徒の商人ナータンが「三つの指環」の寓意で示した和合の道は、人々を大きな奇蹟へと導く。寛容とはなにかを問う啓蒙思想家レッシング(1729‐81)の代表作。分断の時代に読まれるべき古典。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
春ドーナツ
16
なんかどこかで聞きかじったことがある題名だ。ターザンと混同している訳ではない。悔いのない読書ということを思い浮かべる。ある時点で「あれを読んでおけばよかった」と未練を残さないためには、聞きかじったことがある本の扱いはどうしたら良いのだろう。とりあえず答えの出せないまま表紙を開く。開いてすぐわかるのは戯曲だったことだ。そうなのかと思う。たぶん19世紀の作品だけれど、非常に開明的なプロットであると私も思う。帯は今のこの時代こそ、本書を読むべきだと訴えている。そして「寛容とは何か」と大書されている。なんだろう。2025/04/30
zunzun
4
寛容さとやらを感じたいときに、つまり、トランプのような人物が大統領になったときにそういうのを感じたい人が読む本。訳文は非常に読みやすく、話の内容も面白い。究竟は関係者が親族であったというオチで、その一点においてユダヤ教、キリスト教、イスラム教の三者が親睦を結ぶといったものだが、そこに価値を覚えるよりも純粋に会話の丁々発止としたやりとりに面白みを感じた。解説にあるように和解や寛大と関係のない托鉢僧の発言こそ実はもっとも深遠かつ真理のように思われた。2025/04/21
-
- 和書
- 図で解る量子ウォーク入門
-
- 和書
- わたしのすきなやりかた