内容説明
戦国の空気を色濃く残す佐和山。三ヶ月の時を超えて出会った、大名家の姫あこと許婚、井伊直継。心通わせた二人が別れたその直後、直継のもとにもう一人のあこが現れる。記憶を失った彼女を、直継は本当のあこではないかもしれないと思いつつ、愛しい人の姿に心が振れるのを止められない。禁じられた恋に、あこは、直継は、奇跡を起こすことができるのか―時迷い姫と破魔の君が織りなす戦国風恋色草子、感動の完結巻。
著者等紹介
九月文[クツキアヤ]
10月11日生まれ。滋賀県出身、東京都民。第6回角川ビーンズ小説大賞にて「優秀賞」および「読者賞」受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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のほほん@灯れ松明の火
12
時渡りの謎、漠然とわかったような気がします(しっかりと理解できたのかは、ちょっと不安ですが。。。)。またまた、最後に不穏な雰囲気を三成さんたちは漂わせていましたが、まぁとにかく、あこ達二人はたいそう幸せそうだったので、良かったぁー!って思います。2011/04/05
伶夜
10
『ちゃんと子どもを終えておかないと、大人になれませんよ?』(本文より)2018/03/05
なかよし
5
歴史が苦手な分、初めはなかなかページが進まなかったが、巻数を重ねていくうちにひきこまれた。 二人の甘さにキュンとした。2017/01/13
もも
4
怒涛の一気読み。幸せになってよかった。大団円はかくも素晴らしい。最後まで小一郎に泣かされつつ。主馬のキーパーソンっぷりとか再々読もしくはそれ以上なのに式神に驚かされたりとか、一喜一憂しながら読めた。幸せを祈り、前を向き、想い合い、未来を手にしたあこと直継。どうか小一郎も幸せになりますように。2014/04/27
nofunofu
4
バカなので時渡りの仕組みが何度考えてもよくわからなかったっていう…。とにかく大円団でよかった〜!直継デレすぎ!采女さん、1巻の頃には主要人物だったのに兄上にすっかり座を奪われています…。そんな兄上とあの猫神様に最終巻にしてそんな関係が!?悪霊御一行はそんな結末なのね…。なんかいつまでも3人で漂ってそう。主人公カップルをはじめいろんな人たちのその後が気になるのでとにかく短編集たのしみ〜。甘いんだろうな〜2010/07/07